「今日も長い旅の“いい1ページ”」――DuelJewel・隼人 ツアーファイナルが教えてくれたこと

[ 2025年12月15日 20:00 ]

【画像・写真6枚目】まだ速く、まだ遠くへ――DuelJewel、28年目の夜に鳴らした「Last train」という“発車ベル”
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 全国ツアー「腐敗した太陽、望まれた月」を12月14日のファイナル公演で完走したDuelJewel。ダブルアンコールまで全力で走り切った渋谷ストリームホールのステージを終え、ボーカルの隼人が終演直後に取材に応じた。ステージの熱をまだ帯びた表情には、達成感と安堵が同時ににじんでいた。(ヴィジュアル系特集取材班)

 ツアーファイナル、すべてを出し切った隼人は、ステージ上で両手を広げながら天を仰いだ。その瞬間、胸をよぎっていた思いをこう振り返る。

 「考えてみたら、今年は1月、2月ぐらいから曲を作って、レコーディングして、ツアーをやってきて、本当に1年中ずっとバンドのことをやっていたんです。だから“ついに終わった”っていう気持ちでしたね。ずっと集中して走ってきた分、解放されたような感覚もありました」

 一年を通して音楽に没頭し続けた日々。その緊張がほどけた瞬間の率直な実感が、言葉の端々から伝わってくる。

 MCで「この景色を皆さんにも見せたい」と客席に呼びかけた場面も印象的だった。ステージから見えていた光景について、隼人はこう語る。

 「本当に皆さんの顔がよく見える会場で。1曲目から、喜んでくれている人もいれば、真剣に聴いてくれている人もいて、めちゃめちゃ熱く頭を振ってくれている人もいて。そういう一人ひとりの表情が全部見渡せて、すごく素晴らしい光景でした」

 ツアーファイナルの最後のMCで口にした「旅」という言葉。その原点は、2016年の解散ライブにあるという。

 「2016年の解散ライブの時に、最後にファンの方へメッセージを書いてくださいって言われて。旗みたいな布に、何を書こうかなって一瞬考えたんですけど、すごく自然と『この旅は終わらない』って書いていたんです。もうその日で最後のつもりだったのに」

 当時は、もう二度と歌うことはないと思っていた。

 「引退するつもりだったので、二度と歌えないと思っていたし、満足することもないだろうなと思っていたんですけど、それでも『終わらない』って書いていたんですよね」

 その言葉は、今も折に触れて思い出すという。

 「何も想像していなかったはずなのに、もしかしたら、その瞬間にこのステージがもう決まっていたのかな、とか。未来が宿命みたいに定まっていたのかな、って思う時もあるんです」

 だからこそ、ツアーファイナルを終えた今も、隼人の中に「終わり」という感覚はない。

 「今日でこのライブは終わりましたけど、この旅自体は、まだまだその先にずっと続いていく。そういう祈りや願いも込めて、自然と出てきた言葉が『旅』でした」

 来年で結成29年、再来年には30周年を迎えるDuelJewel。隼人は、これからについても率直な思いを口にする。

 「まだまだ音楽もしたいですし、作りたい曲もあるし、表現したい演奏もある。だから、この旅はまだ途中で、終わりは全然見えていないと思っています」

 一つひとつの節目は、長い旅路の中の一場面にすぎない。

 「ライブが一つ終わるごとに、何か形として区切りはあるんですけど、今日みたいなツアーファイナルも、その長い旅の中の“いい1ページ”になったんじゃないかなと思います」

 最後は、ファンへ向けた言葉で締めくくった。

 「まだまだ、いろいろ面白い旅を一緒に続けていきましょう」

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