羽生善治九段、将棋の99対1からの“大逆転”なぜ起こる?藤井聡太vs永瀬拓矢を例に解説

[ 2023年10月28日 22:00 ]

羽生善治
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 日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)が28日放送のABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に出演し、近年活用されるようになった「評価値」について言及する場面があった。

 第71期王座戦の第4局についての話題に。AIの評価値は藤井聡太の122手目の5五銀で、「99%」永瀬拓矢の勝ちとしていたが、永瀬の123手目の5三馬が「悪手」の評価で一気に勝率9%まで落ち、結局藤井が逆転勝ちした。

 そこで「評価値」について、羽生は「見ていて、これは確かに90%だけど、人間的にこの手を見つけるのは、難しいだろうなというのはわかるときがあって。AIは簡単に見つけるけど、人間には難しいことがあって」と自身の考えを語る。

 また、第4局については「朝9時のフレッシュで元気な状態だと、プロだったらすぐ手は見えるんですけど」というが「でも、12時間以上戦い続けてへとへとの状態だと、見えるかどうかは別の話で」とも。

 「ただ、その99の方でも一歩でも間違えたらまたひっくり返っちゃうので。将棋って1つの局面で100個とか200個選択肢があって、その中で正しい手を20手とか連続で選ばないと99にはならないんで。結構それは(評価値で出てしまうのは)残酷ですよね」とコメントしていた。

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