本並健治氏 惜敗なでしこにねぎらい&エール 来年パリ五輪へ「伸びしろはたっぷり」

[ 2023年8月12日 04:45 ]

なでしこジャパンにエールを送った本並健治氏(右は妻の丸山桂里奈)
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 サッカー女子W杯準々決勝が11日に行われ、2大会ぶりの4強入りを目指した日本代表「なでしこジャパン」は惜しくも1―2でスウェーデン代表に敗れた。元サッカー日本代表GK本並健治氏(59)は、妻で元なでしこFW丸山桂里奈(40)が解説を務めたNHKの中継を観戦。本紙を通じて、イレブンにねぎらいの言葉とエールを送った。各地で行われたパブリックビューイング(PV)では、関係者やファンらが熱戦を見守った。

 健闘むなしく、なでしこの戦いが終わった。本並氏は、妻・丸山との間に今年2月に生まれた女児と自宅で観戦しながら肩を落としたという。前半は相手ペースも、後半に入り徐々に日本がリズムを取り戻す。「途中から両サイドがしっかり使えるようになって良い雰囲気になった。同点や逆転もあり得たと思うんだけどね」と話した。

 今大会でなでしこに足りなかったものは「個性」と分析した。選出メンバーはもちろん“武器”を持っている。FW田中美南は抜け出すスピードもあり、FW植木理子は速さを生かしたドリブルが持ち味だが、「もう少し個の力を出してほしかった」と語る。海外で活躍する選手も増え、21年からは日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」も開幕。実力の底上げが進むが「攻撃を仕掛ける選手があまりいなかったのも気になる」と、もどかしさも口にした。

 個性のある選手とは何か。2011年の優勝メンバーで例えると、本並氏の妻・丸山はスーパーサブとしてピッチを駆け抜けるドリブラー。FW岩渕真奈は前を向いて仕掛ける迫力があった。今大会、本並氏が注目したのは、MF杉田妃和の“個性”。「左サイドからもっとゴリゴリに出られるようになれれば。体も大きいし、期待してます」と話した。

 試合とともに気にかけていたのは、妻の解説。真面目に解説しつつも時折選手の“細かすぎる”エピソードを披露。MF宮沢ひなたが「そろばん1級を持っている」などと明かし、SNSが沸いた。本並氏は試合前、プレーの表現の仕方などをアドバイスしたといい、「あんなもんじゃないですか」と笑顔で振り返った。

 来年にはパリ五輪を控えるなでしこジャパン。個性を伸ばすことが課題なら「伸びしろはたっぷりですね」と力を込める。1年後のピッチでイレブンの成長した姿と、解説席で喜ぶ妻の笑顔を見るのを楽しみにしている。

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