上岡龍太郎さん“全盛期”知る男 山田雅人が語る姿 引退理由は「衰えた姿を見せたくないから」

[ 2023年6月4日 05:15 ]

94年7月、「上岡龍太郎にはダマされないぞ!」で共演した(左から)山田雅人、岩井由紀子、上岡龍太郎さん
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 元タレントの上岡龍太郎(本名・小林龍太郎)さんが5月19日に81歳で亡くなったことが公表されてから一夜明けた3日、1990年から約5年間「上岡龍太郎のもうダマされないぞ!」(フジテレビ)とその後番組のサブ司会者だったタレント山田雅人(62)が本紙取材に応じ、上岡さんの芸能界からの“引き際”について語った。

 上岡さんは絶頂期の2000年にタレント業から引退。その理由として山田は「“衰えた姿を見せたくないから”でした」と明かした。97年に引退表明。周囲が何度も引き留めたが、全く聞き入れなかったという。上岡さんは「一度決めたことは動かさない。美学を持つ完璧主義者」だったといい、「僕から見たら衰えはなかった。3割30本バッターでしたよ。でも“ホームランと思った当たりもフェンス間際で失速する”とぼやいていました。上岡さんの中では理想とする笑いがとれなくなっていたのかな」と振り返った。

 かつては明石家さんま(67)が60歳で引退、ダウンタウンの松本人志(59)が65歳で引退と、それぞれテレビなどで話したことがある。山田は「全盛期で引退したのは上岡さんが初めてじゃないかな。お笑いタレントに“こういう新しい選択肢がある”と一つの生き方を示した」と、お笑い界に与えた影響の大きさを語った。

 上岡さんが引退に際し「衰え」以外で口にした言葉は「お客になりたい」だったという。演劇や舞台にも造詣が深く「いろんなチケットを買って観賞した後に、楽屋に少しお邪魔することを楽しみたいと言ってました」とした。

 上岡さんのポリシーが「反省しない」だったことも明かした。「世の中で一番無駄なことは反省会」と話し、常に前を向いていたという。自身の出演番組も一切見なかった。山田は「見返すと、どうしても反省点が見つかる。それを嫌っていた」と話した。そんなストイックな姿勢から、上岡さんは自身にしか気づかない衰えを許せず、23年前にあの“伝説の引退”をして、表舞台から退いたのかもしれない。

 ◇山田 雅人(やまだ・まさと)1961年(昭36)1月22日生まれ、大阪府出身の62歳。1983年に芸能界入り。86年にNHK新人演芸コンクール大阪大会で優勝。2009年から、一人舞台「かたり」を定期的に公演している。

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