あれから4日…市川猿之助 状況から浮かぶ3つの謎

[ 2023年5月22日 05:30 ]

市川猿之助容疑者(左)と市川段四郎さん
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 東京都目黒区にある歌舞伎俳優の市川猿之助(47)の自宅で本人と両親の3人が倒れているのが見つかってから21日で4日目となり、猿之助の証言などから新たに分かってきたことがある半面、大きな謎も浮上した。

 証言によると、17日に家族で心中について話し合い、先に両親が「睡眠薬」を飲んでその後死に至り、猿之助も何らかの薬を服用し薬物中毒に陥ったとみられる。こうした状況から3つの謎が浮かぶ。

 (1)なぜ謝罪せずに命を絶ったのか これが最大の謎。17日は、猿之助のスキャンダルを報じた女性セブンの記事内容が猿之助側に知らされた日だった。一家をよく知る知人は「もし報道が事実なら、あれだけ真面目な人たちが被害者におわびしないままというのは考えにくい」と首をかしげる。伯父の市川猿翁(83)から名跡を受け継いだことで、父で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(76)とともに澤瀉(おもだか)屋宗家の二枚看板を一家が背負ってきたことを踏まえ「考え得るとすれば、他の家に比べてこれまでスキャンダルがなかった分、名跡を汚してしまったという思いを強くしてしまったのでしょうか」と推察した。

 (2)なぜ猿之助だけ遺書があったのか 捜査関係者によると、猿之助は遺書を複数残していたが、両親のものはなかった。母の喜熨斗(きのし)延子さん(75)を知る歌舞伎関係者は「おかみさんや段四郎さんが、今までお世話になった人への言葉がないのは考えづらい。座長公演に穴をあけてしまうことへのおわびがないのも不思議だ」と語る。周囲の話では、寝たきりの状態が続いていた段四郎さんを延子さんが1人で世話する老老介護だった。同関係者は「一人で抱え込んでしまい、正常な判断がつきにくい状態だったのかもしれない」とおもんぱかった。

 (3)なぜ3人ともパジャマ姿だったのか 延子さんは京都出身で、京友禅など着物の柄を手描きで表現する「図案家」の家で生まれ育った。こうした生い立ちや上品で礼節を重んじる人柄から、延子さんの知人は「自らの最期をパジャマ姿でさらすような人ではない」と指摘した。

 警視庁は今後、猿之助から事情を聴くなどして詳しいいきさつなどを明らかにする。


 〇…3人が飲んだとみられる薬が包装容器に入っていたならば、その行方も謎だ。両親は睡眠導入剤のようなものを大量摂取したとみられており、猿之助も何らかの薬を服用した疑いがある。ただ薬の容器は自宅から見つかっておらず、関連する薬も見つかっていない。容器に包まれていたとすればそれはどこにあるのか。誰がどのように手に入れたのかなどを含め解明が待たれる。


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