古市憲寿氏 政治家と旧統一教会の関係に私見「ヒートアップすると山上容疑者の目論見通りになっちゃう」

[ 2022年8月8日 09:29 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が8日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係について言及した。

 番組では自民党の福田達夫総務会長が「何が問題か、僕はよく分からない」と発言したことや、現役閣僚として末松信介文部科学相、岸信夫防衛相、萩生田光一経済産業相、二之湯智国家公安委員長らが次々と旧統一教会と関わりを指摘されていると伝えた。

 古市氏は「政治家って本当に票集めのためだったら何でもする人たちだと思う。だから当然、宗教とも付き合うし、ほかのいろんな組織とも付き合うと思うんです」と指摘。そのうえで「ただやっぱり思うのは、この1カ月間、一部凄い報道がヒートアップして旧統一教会批判が起こってますけど、もちろん旧統一教会の批判すべきところは批判すべきだし、犯罪行為に対しても犯罪行為だと糾弾することは必要だと思うんですけど、あまりにヒートアップし過ぎちゃうと、山上容疑者の目論見通りになっちゃうんじゃないかなという懸念があるんですね」とコメント。

 「1カ月前に報道が出始めた段階では、山上容疑者自身がある種、陰謀論に染まっていて、安倍さんが旧統一教会の関係性が凄い深いっていうことを思って犯行に及んだって思ってたんですけど、そうじゃなくて、容疑者の供述によれば、むしろ安倍さんと旧統一教会の距離があることが分かっていて、むしろ誰を狙えば旧統一教会の問題を日本中が注目してくれるだろうってことを凄い考えた上で凶行に及んだ」と自らの受け止めを話した。

 そして「だからある種まんまとわれわれがそれに乗せられているっていうか、乗せられすぎちゃうと同じようなことを考えてる第二の容疑者、例えば個人的に不満を持っている宗教組織や会社があった場合に、こういうことをすれば世間の注目を集められるんだって思っちゃって、第二、第三の事件が起きるって凄いリスキーだと思う。ヒートアップし過ぎないで糾弾するってことが凄い大事かなって思う」と自身の考えを述べた。

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2022年8月8日のニュース