吉本興業・岡本社長 「あの一件」闇営業騒動会見は「とんでもない筋トレ」社長として鍛えられたと回顧

[ 2022年8月8日 21:53 ]

吉本興業の岡本昭彦代表取締役社長
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 吉本興業の岡本昭彦代表取締役社長(55)が、お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹(52)がパーソナリティーを務めるABCラジオの特別番組「ラジオパーソナリティ帝王への道!兵動大樹の十番勝負 その8」(後8・00)に出演。社長就任直後の2019年に起きた元「雨上がり決死隊」宮迫博之(52)の闇営業騒動で開いた“あの会見”について語った。

 元々、岡本社長が兵動とほぼ同時期に吉本興業入りした同志のような間柄ということもあり、出演が実現。社長就任後にメディアで語るのはこれが初めてという。

 番組では、兵動がこんな機会は中々ないからと岡本社長の生い立ちや原点について質問。自ら望んだ6年間の大学生活からの吉本興業に入社することになったワケなどを懐かしそうに語った岡本社長。そして入社1年目は新喜劇を担当し、2年目から伝説的なテレビ番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」に出演していたダウンタウンの2人や今田耕司、東野幸治などの担当で東京に行ったことなどを振り返った。当時について「何やってるか全く分からん」「全然分からない」状態で仕事をしていたと語ったが、4年目くらいにその時の経験が血となり肉となり、知らぬ間に力が付いていたと回顧。「いつの間に、腕にええ筋肉がついとった」みたいな感覚だったという。

 この話の流れで、2019年に岡本氏が社長に就任した当時の話に。社長就任直後の7月、宮迫らが起こした闇営業騒動を受け5時間半もの会見を開いた。当時を「(社長に)なる前後ぐらいで、ちまたを騒がした騒動(闇営業騒動)が起こりますから。あの一件がとんでもない筋トレですよね。あ、筋トレ言ったら怒られるわ」などと話し、社長として“鍛えられた事件”と振り返った。

 そして、この時に東西の大御所芸人から「若い子をきちんと見てやってくれと。それぞれ別々になんですけど、お話をいただいた」と会社として劇場を大事にするよう言われたことを明かした岡本社長。吉本110周年の歴史の中で、不変な事業は「劇場の運営」と「芸人のマネジメント」の2つであり、これからも「劇場が(吉本興業の)根幹」だと熱く語った。

 最後に兵動から「近々じゃないにしても、これから劇場って増えていきます?」と聞かれ「増えます」と即答。具体的なことはまだ言えないとしながらも、まず「今、東京の方でもいろいろ検討しますし、関西でもいいお話があればと思います」と今後の吉本興業としてのビジョンの一端も明かした。

 ◇岡本 昭彦(おかもと・あきひこ)1966年(昭41)生まれ、奈良県出身の55歳。91年、吉本興業に入社。93年にダウンタウンの3代目マネジャーを務め、今田耕司、東野幸治らを全国区に育てた。日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」では「マネージャー岡本怒る」企画で人気に。現在は吉本興業ホールディングスと中核子会社の吉本興業の社長。天理大時代はアメリカンフットボール部のクオーターバックを務めた。
  

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