さだまさし 名曲「秋桜」誕生秘話「一流のプロデューサーって本当にすごいなって」

[ 2022年7月10日 16:24 ]

さだまさし
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 シンガー・ソングライターのさだまさし(70)が9日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。山口百恵さんの大ヒット曲「秋桜」のタイトルにまつわる秘話を明かした。

 歌手生活50周年を迎え、これまでに600曲以上を手がけたきた、さだ。最初のヒット曲は、自身が所属したフォークデュオ「グレープ」の名曲「精霊流し」。22歳の時に制作したといい、「“長崎の歌”を書いてほしいと言われて“精霊流しという行事があるんだ”って話があるんだって言ったら、“それ、歌にしてよ!”って言われて。“どうやって歌にするんだよ!”って悩んだけど」と懐かしみ、「これ、売れるなんて誰も思わなかったですね」と回顧。「(曲の長さは)5分半ぐらいあったんですよ。ラジオでまずかからないですよ、5分半なんて」とボヤいた。

 さまざまなアーティストにも楽曲提供してきているが、百恵さんの「秋桜」もその1つ。さだが24歳の時に書き上げた曲だといい、「だから、一時期天才だったのよ」と言い放ち、笑わせた。

 「秋桜」のオファーが「ほぼ1年ぐらい、そのことをすっかり忘れていた」そうで「プロデューサーから“忘れてないよね!”って電話かかってきて、“忘れるわけないじゃないですか~今作ってますよ”ってウソついて、慌てて作りましたね」と苦笑。そうやって楽曲は大ヒットしたが、そのヒットの要因の1つはタイトルだという。

 「コスモスっていうのはカタカナ表記の花で、それまで“秋桜”って書く表記はなかったんですよ。秋桜って和名なんですよ。“あきざくら”って読まないといけない。だけど、コスモスのことなんですよ」と説明。「最初は『小春日和』ってタイトルを書いて渡した」そうで「(プロデューサーの)酒井政利さんが電話くださって、“さださん、いい歌をありがとう。相談なんですけど、秋桜って書いて、コスモスって読むのを初めて見たけど、さださんが作ったんですか?”って。“秋桜って書いて、上にコスモスって書いたら、素晴らしいタイトルになるんだけど、タイトル変えてもいいんですか?”って」とタイトルが「秋桜」となった理由を明かし、「一流のプロデューサーって本当にすごいなって。『小春日和』ってタイトルだったら、売れてないですよ、間違いなく」と言い切った。

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