さだまさし 映画制作で背負った約35億円の借金「銀行が貸したってことは返せるんじゃない?って」

[ 2022年7月10日 15:28 ]

さだまさし
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 シンガー・ソングライターのさだまさし(70)が9日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にゲスト出演。自作の映画で背負った膨大な借金について語った。

 コンサートで日本人最多記録更新中で前人未踏の4537回を記録している、さだ。回数が増えたのは映画「長江」(1981年)の制作で背負った借金を返済するためだったという。

 「僕個人の借金は正味28億円ですね。(トータルで)金利入れたり、諸々ことを考えたら35~36億円」と苦笑。日本のルーツを探る中で「中国をじっくり歩きたい」と中国での撮影を敢行したといい、「持っていくんだったら、35ミリだよね、12、3台あれはできるよね。100万フィート回したんですよ。中国空軍使って空撮してますから」と多額の費用がかかった理由を明かした。

 「奇跡的な中国を撮ってるんですよ」としながらも「しょうものもいっぱい撮れてます。劉備の尿瓶って出てきましたからね。劉備の尿瓶が出てきた時はカメラマンとじっと目を合わせましたね。カメラマンが“撮ります?”って。よくあそこまで歩かせてもらいましたね」としみじみ。「(費用も)銀行が貸してくれたんですよ。銀行が貸したってことは返せるんじゃない?って思ったんですよ」と苦笑。返済までには「30年」かかったという。

 番組MCの「極楽とんぼ」加藤浩次が「映画を撮ってなければ30何億って金は今、さださんは持ってるわけですよね?」と投げかけると、さだは「なわきゃない」とキッパリ。「作らなきゃいけないから必死で働いて作ったお金。だまってて入ってくるお金だったら苦労しない。もしも借金をしなかったら、あの頃はレコードが売れる時代だったから、めちゃめちゃお金は貯まったと思いますよ。だけど、そのあとにバブルがあったから、僕のことだから、バブルで引っ掛かってますよ、きっと。人にいいように言われて“そうかい?”“じゃあ、やるか!”って」と笑った。

 「1本映画撮りたい映画があるんです。これを撮って死のうかなと」とも。それでも「僕も大人になったので、自前のお金ではやらない」と冷静だった。

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2022年7月10日のニュース