「鎌倉殿の13人」恨むどころか…金剛・鶴丸の絆&義時の背中にネット涙「立派に育ってるよ、八重さん」

[ 2022年6月6日 06:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第22話。金剛(森優理斗)がケンカをした理由を知り、愛息を褒める北条義時(小栗旬・左)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は5日、第22話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 前回第21話(5月29日)は「仏の眼差し」。八重(新垣結衣)は三浦義村(山本耕史)とともに子どもを川遊びに連れていったが、八田知家(市原隼人)から預かった孤児・鶴丸(佐藤遙灯)が川に取り残される。源頼朝(大泉洋)との息子・千鶴丸(太田恵晴)が重なった八重は敢然と激流の中に入っていき、鶴丸を救出。義村に引き渡した。

 しかし、義村が一瞬、目を離した隙に八重の姿がない。必死の捜索も、仁田忠常(ティモンディ・高岸宏行)が政子(小池栄子)に無情の報告。義時(小栗)は伊豆・願成就院におり、鎌倉を留守に。仏師・運慶(相島一之)が彫った阿弥陀如来像を見上げ「ふと、妻の顔を思い出してしまいました。息子の寝顔を見ている時の」――。

 そして、この日の第22話は「義時の生きる道」。冒頭、八重の“最期の言葉”が明かされた。

 義時「天罰だ」

 義村「そんなふうに考えるな」

 義時「何か、言ってなかったか。八重は最後に、何か」

 義村「そういえば、今思うと八重さん、あの日、気になることを」

 (回想)

 八重「私は、ちっとも悔やんでいません。十分楽しかったし、私はとっても満足」

 義時「八重がそう言ったのだな」

 義村「あの日は肌寒く、川遊びは思うようにはできなかったが、子どもたちは楽しそうだった。八重さんが言ったのは、そのことかもしれないし…」

 義時「そうではないと思いたい」

 夜。義時は愛息・金剛(森優理斗)に語り掛けた。

 「よいか、金剛。鶴丸を恨んではならん。鶴丸を憎む暇があるのなら、その分、母を敬え。母のしてきたことを思い出すのだ。父が、おまえを育て上げてみせる」

 その後、金剛と安達盛長(野添義弘)の息子・弥九郎(渡部澪音)がケンカ。義時は「どんな訳があっても、手を出してはならぬ。なぜか分かるか。おまえが北条の一族だからだ。北条は他の御家人よりも立場が上。だからこそ、慎み深くならねばならぬ」と諭した。

 館に帰ると、鶴丸が出迎え。「金剛は私を守ってくれたのです。弥九郎が孤児とからかったのです。金剛は私の代わりに(弥九郎を)殴ってくれたんです」。金剛は鶴丸を恨んでなどいなかった――。義時は“よくやった”と金剛の頭をなで「遅くなった。夕げにしよう。腹もすいたろ」と鶴丸も抱えて館に入っていった。

 SNS上には「金剛が八重の心を受け継いで、義時の教えを守って鶴丸のことをかばったのに泣いてしまった。立派に育ってるよ、八重さん」「金剛と鶴丸の2人をひょいっと抱きかかえる義時の後ろ姿に泣けた。八重さん、見てる?」「まだまだ八重さんの存在が大きすぎて、思い出すと泣きそうになる。金剛くんがちゃんと八重さんの想いを引き継いで、鶴丸を守ろうとしたことにも、また泣いた」「小四郎が金剛と鶴丸を両肩に乗せてくれたように、平六が鶴丸と八重さんを両肩に乗せてくれていれば…(思い出し泣)」「鶴丸を恨むどころか守り、そのせいで叱られ、謝罪することになってもそれを言わず、きちんと一緒に頭下げて“ご無礼いたします”と退出の挨拶も自発的にできる金剛くんが優秀すぎて、これは御成敗式目つくるわ…だから、鶴丸も自分のためだと訴え出てくれるし、最後は父上が褒めてくれたのが救い」などの声が続出。視聴者の涙を誘った。

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