24年大河ドラマ「光る君へ」制作統括 主演の吉高由里子に期待「嬉しく、心強く感じております」

[ 2022年5月11日 12:39 ]

24年大河ドラマ「光る君へ」で主演する吉高由里子(C)NHK
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 NHKは11日、2024年に放送される大河ドラマ第63作「光る君へ」に女優の吉高由里子(33)が主演すると発表した。大石静さんが脚本を手掛け、平安時代の紫式部の物語を描く。

 主演を務める吉高は、「楽しみとハラハラしていく日々が待ち遠しく感じます」と期待を寄せた。同ドラマは、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語。平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生を描く。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する。

 主人公の紫式部は、その中で自らの知性と感性、そして努力によって、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた女性。そんな紫式部の「源氏物語」執筆に、欠かせないひとりの男性が、藤原道長。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる、いわばパートナーとして登場する。

 同作の制作統括・内田ゆき氏は「2024年の大河ドラマを担当するにあたって、これまでにやっていない題材はなんだろう?と、まずは考えました。そして、そろそろ女性の主人公がきてもいいのでは?と。そんな中で浮かんできたのが、平安時代。主人公は、『源氏物語』の作者の紫式部です」と説明した。

 また、「平安時代の多くの女性の名前は判然としません。紫式部も然りです。そこで私たちは、心に燃えるものを秘めた個性的な主人公に『まひろ』という名をつけました。のちに歴史上もっとも有名な女性の一人となった彼女は、なぜ、この完全無欠な男性を彩る愛の物語を書いたのか。そこに、彼女の人生に欠かせない片割れ、ソウルメイトとして藤原道長が大きく関わっていたのではないか。そして彼女が見聞きした、愛憎と権力が渦巻く宮中での、天皇や貴族たちの生きざまは、どのように物語に取り入れられていったのか。これまでにない挑戦となるドラマには、想像の余地があふれています」と期待を寄せた。

 続けて、「ドラマの作者として、この上ない方、女性の人生と恋愛を描く脚本で、トップを走り続ける大石静さんをお迎えすることができました」とし、主演の吉高については「吉高さんならば、書かずにはいられない女・まひろの情熱と、強くしなやかな生きざまを表現してくださることと、嬉しく、心強く感じております」と期待。最後には「2024年の大河ドラマ『光る君へ』、どうかご期待ください」とアピールした。

 【過去10年の大河ドラマ主演】
2023年「どうする家康」 嵐の松本潤
2022年「鎌倉殿の13人」 小栗旬
2021年「青天を衝け」 吉沢亮
2020年「麒麟がくる」 長谷川博己
2019年「いだてん」 中村勘九郎・阿部サダヲ
2018年「西郷どん」 鈴木亮平
2017年「おんな城主 直虎」 柴咲コウ
2016年「真田丸」 堺雅人
2015年「花燃ゆ」 井上真央
2014年「軍師官兵衛」 岡田准一
2013年「八重の桜」 綾瀬はるか

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