東山紀之が陸上・田中希実親子を独占取材 東京五輪で93年ぶり快挙の裏にあった父との絆に迫る

[ 2022年4月30日 10:00 ]

30日放送のTBS「バース・デイ」は東京五輪1500メートルで8位入賞の快挙を果たした田中希実に密着した(C)TBS
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 30日放送のTBS「バース・デイ」は東京五輪女子1500メートルで8位入賞を果たした田中希実(22=豊田自動織機)に密着。番組ナビゲーターの東山紀之(55)が独占取材し、田中の強さの秘密に迫った。

 田中は昨年8月の東京五輪の女子陸上1500メートル決勝で積極果敢な走りで先頭集団に食らいつき8位入賞。日本女子選手の中距離種目で93年ぶりに入賞する歴史的快挙を成し遂げた。大学の陸上部や実業団には所属していなかった田中を快挙へと導いた人物は父の健智(かつとし)さんだった。

 東山は兵庫県加古川市の市営の競技場を訪れ、練習後の田中と健智さんに独占取材を行った。父の健智さんは全国大会で6位の実績を持つ実業団の中距離ランナーで、母・ちひろさんは市民ランナーでありながら、北海道マラソンで2度優勝した実力者の陸上一家。東山が「お母さま、お父さまからアドバイスがあったりした?」と尋ねると、田中は「父は勉強家なので、科学的な部分のアドバイスをくれたりとか2人で話し合ったりする」と明かす。

 また母からはアドバイスよりも「しんどかったらやめればいいやん」と精神的に寄り添ってくれていた。大学進学後「父の感性は日本の指導者にないところがある」と、チームに所属せず健智さんの指導で陸上を続ける決断をした。

 健智さんは「色眼鏡で見られて、特殊というか異色というか。結果を残さないと『ほら見たことか、ざまあみろ』と言われる立場なのは間違いない」と、コーチを引き受ける以上は必ず結果が求められると考え、翌日から世界を見据えた練習メニューに変更した。

 親と子、コーチと選手として強い信頼関係で結ばれている2人だが、時には言い合いになることも。東山から「一番ケンカすることってなんですか?」と質問された田中は「陸上の練習のことで揉めることは一番多い」とした。また、負けず嫌いの性格もあり「できない練習だったり、できてても自分が納得のいく内容じゃなかったりしたら、父ができてるって言っても聞かないし納得しないという部分でぶつかったり」とした。それでも「逆にそういう部分を家族だからこそ受け止めてくれる」と信頼する。

 田中は19年に20歳で出場した世界陸上でアフリカ勢を中心とした海外選手たちの駆け引きによる急激なペースチェンジの繰り返しについていけず、15人中14位と力の差を痛感。そこからわずか3年で世界と張り合えるまでの実力をつけた。その裏にあったのは健智さんが独自で考えた練習メニューだった。独自メニューに取り組み「一段力が上がって、国内ではそこそこ勝てる選手になった」と語るその練習方法とは。

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2022年4月30日のニュース