日テレがVTuberをはじめとしたインフルエンサー事業本格参入　入社5年目27歳大井氏が社長就任

東京・汐留の日本テレビ社屋
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　日本テレビがVTuberをはじめとしたインフルエンサー事業に本格参入する。同社のVTuber事業部門をグループ会社として法人化する「ClaN　Entertainment」を4月1日に立ち上げる。社長には同事業の提案者で、入社5年目の大井基行氏（27）が就く。

　28日に取材に応じた大井氏は「VTuberをはじめ、ユーチューバー、ティックトッカーなどのインフルエンサーのジャンルに特化したエンターテイメント企業として走り出したい」と意気込みを語った。新会社は社員5人からスタートするが、1年後には20～30人にまで拡大する意向だ。

　日本テレビの営業職だった大井氏は自ら新規事業を会社に提案し、18年から事業の責任者を務めてきた。バーチャル空間での音楽ライブや、VTuberとのコラボ番組制作などさまざまな事業を推進。個々で活動しているVTuberのネットワークを構築し、現在は400人ほどにまで広がっている。

　今後の事業については、プロダクション事業とネットワーク事業を2本柱に展開していく。プロダクション事業については「仮想空間でのバーチャルコンテンツを中心にコンテンツを作っていきたい。バーチャルコンテンツは狭い領域ではあるが、世界一のクリエイティブ集団といわれるようにしたい」と意気込み。ネットワーク事業については「世界最大級のVTuberネットワークがある、これを拡大していく。世の中に対して影響力のある人を支援してネットワーク化して、さまざまな事業を展開していきたい」とした。

　日本テレビのグループ会社という強みを生かし、テレビを使った施策も最大限行っていく。現在もVTuberが出演する番組「プロジェクトV」が月1回（水曜深夜）放送されているが、「番組を週に1回ゴールデンでやることを最初から目標に掲げていた。番組との連携についてもさまざまな話をしている。報道との連動も準備をしている段階。プロジェクトVに限らず、ゲスト出演、情報番組出演、報道との連携含めて幅広く展開していきたい」と力強く語った。