舞台「銀河鉄道999」メーテル役に花總まり 神田沙也加さん代役「さーやと一緒に、心を込めて」

[ 2022年2月7日 12:06 ]

花總まり(2016年撮影)
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 昨年12月に急逝した女優の神田沙也加さん(享年35)が出演予定だった舞台「銀河鉄道999 THE MUSICAL」(4月8~18日、東京・日本青年館ホール)でメーテル役を、元宝塚歌劇団トップで女優の花總まり(48)が演じることが6日、公式サイトで発表された。

 公式サイトでは「メーテル役:花總まりさんの出演が決定」として「2022年4月8日(金)~4月18日(月)日本青年館ホールにて上演す『銀河鉄道999 THE MUSICAL』へ、花總まりさんの出演が決定いたしました」と報告した。

 発表を受けて、花總はコメントを発表。「この度、『銀河鉄道999 THE MUSICAL』に神田沙也加さんの代役としてメーテル役で出演させていただく事となりました。お話を頂いた時、どうしたら良いのか判断がつかず、とても悩みました。けれども、もしこの公演が中止になってしまったらさーやの舞台への想いも一緒に消えてしまいそうな気がしました」と神田さんへの思いを吐露。「また、このコロナ禍という状況の中で、公演ができなくなるという辛さは私も経験してきました。もし少しでも、誰かのため、何かのために自分が力になれるのであればと思い、とても悩みましたがこのお話をお受けする事にいたしました」と引き受けた経緯を説明し、「沢山の方に愛されたさーや。大好きなさーや、いつも舞台に誠実に向き合っていたさーや。まだ現実として受け止めることが出来ない方も沢山いらっしゃると思います。私も同じです。でも前を向いて進んでいくために。さーやと一緒に、心を込めて精一杯メーテルを生きたいと思います」とした。

 この発表を受け、神田さんの所属事務所ローブの蒲池光久社長もコメントを発表。「この度の事態ではキャスト・スタッフ、そして関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけいたしました。深くお詫び申し上げます」と謝罪。「花總まりさんは神田が憧れて目標にしていた大先輩です。共演歴もあり”花ちゃん”と呼ぶほど慕い、また大変可愛がっていただきました。予期せぬ状況の中で、突然のお願いを真摯に捉えていただき、神田に対する想いのみならず、多くの皆様方に対するお心遣いに感動いたしました。そしてメーテル役をお引き受けいただき、心からのご承諾のご返事をいただきましたことに深く感謝申し上げます」と代役を引き受けた花總に感謝。「メーテル役を花總さんと一緒に演じられることを、きっと神田もこの上なく喜んでいることでしょう。改めまして公演の盛況をご祈願いたしますと共に、謹んでお礼とお詫びを申し上げます」とつづった。

 また、作品の再出発を受けて、鉄郎役の中川晃教も「花總まりさんがメーテル役の代役を引き受けてくださったことは 本作に携わるすべての者を代表して 感謝を申し上げます。悩みながら決断してくださったその気持ちは 何物にも代え難い真実だと感じています。銀河鉄道999が動き出す時 有限の今を生きる登場人物の一人一人の人生にはさまざまな巡り合わせがあります。人や物との出会いもあれば 思わぬ現実に遭遇することもあります。その時々に心がどのように動くかで 未来はきっと大きく違ってきます。この宇宙で“沙也加”という名の星が輝いてくれている限り 私たちの目的地を照らし 見守ってくれている、そう思わせてくれた花總まりさんへの心からの敬意と共に 感謝の気持ちで 再び公演へと向かって参ります」と再出発を誓った。

 同作はメーテルを演じる予定だった神田さんの訃報を受け、中止を含めて協議していたが、先月26日、「協議を重ねた結果、キャスト・スタッフのメンタルケアに細心の注意を払い、公演の実施に向けて調整を進めていくという判断に至りました」と公演実施を発表。「神田さん事務所関係者とのお話しの中で、開催を後押しするお言葉を頂いたことも理由の一つ」と挙げ、代役については「各所調整の上、決まり次第ご案内申し上げます」としていた。

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2022年2月7日のニュース