「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」漫画家の水島新司さん死去 82歳

[ 2022年1月17日 11:14 ]

水島新司さん
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 野球漫画「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」などで知られる漫画家の水島新司(みずしま・しんじ)さんが10日、肺炎のため死去した。82歳。新潟市出身。

 中学卒業後、水産問屋に働きに出るが漫画家を志し、1958年に大阪での新人漫画コンクールで特選に入り、コンクールを主催した貸本漫画出版社「日の丸文庫」へ。コメディ漫画を描いた。

 64年に上京、69年に野球漫画「エースの条件」を発表。70年から5年にわたって「週刊少年サンデー」に連載された「男どアホウ甲子園」がヒット、72年には女性プロ野球選手・水原勇気が活躍する「野球狂の詩」を発表した。73年には14年まで連載が続いた「あぶさん」の連載が始まり、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)での連載は976回を数え、酒豪の強打者景浦安武に影響を受けたプロ野球選手も少なくない。

 72年から「週刊少年チャンピオン」で連載された「ドカベン」は高校野球漫画の最高傑作とされ、フジテレビでアニメ化されたこともあって「明訓高校」の山田太郎をはじめ、エースの里中、岩鬼、殿馬など相手校のキャラクターまでも子どもたちから長く愛された。プロ野球は南海以来のホークスファンとして知られるが、95年には「ドカベン プロ野球編」を発表した。05年に紫綬褒章受章、14年に旭日小綬章。

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