芸能リポーター草分け、鬼沢慶一さん死去　89歳、老衰「鬼の鬼沢」の異名

芸能リポーター時代、梅宮辰夫さん（右）にマイクを向ける鬼沢慶一さん
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　芸能リポーターの草分けとして1970～80年代に活躍した鬼沢慶一（おにざわ・けいいち）さんが昨年9月5日、老衰のため東京都内の病院で亡くなった。89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

　スポーツニッポン新聞を経て、報知新聞記者として活動。71年からTBSのワイドショー「モーニングジャンボ」で芸能リポーターになった。同局の「3時にあいましょう」、日本テレビ「ルックルックこんにちは」などで活躍した。

　「鬼の鬼沢」の異名を取り、76年にマネジャーによる詐欺事件が発覚した「大原みどり事件」や、70年代の島倉千代子さんの6億円借金騒動を独占取材した。01年には参院選に出馬し落選した。

　長男の勝男さん（56）は本紙の取材に「持病はなく、食がだんだん細くなり静かに旅立ちました」と明かした。参院選後には一線を退き、「現役時代の武勇伝を語ることもありましたが、孫や犬の世話をして穏やかな時間を過ごしました」と話した。