コミケ 2年ぶり復活に喜びの声「開催に意味がある」「次につながる」

[ 2021年12月31日 05:30 ]

2年ぶりのコミケでブースに立って来場者に冊子を渡す「マンガ論争」の永山薫編集長(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 新型コロナウイルスの感染拡大で中止されていた「コミックマーケット」が30日、2年ぶりに東京ビッグサイトで開幕した。

 漫画表現の自由をめぐる問題や、マニアックな漫画評論でファンの多い「マンガ論争」(永山薫編集長)は、8月に74歳で亡くなった漫画家みなもとたろう氏の追悼特集などを掲載した新刊などを販売した。

 佐藤圭亮副編集長は「一般書店で売れやすいテーマを扱っていない本なので、コミケという場がないのは大変だった。こういう場が復活してくれたことは素直にうれしい」と話した。

 感染拡大がピークだった今夏に開催へ動き始めたものの「オミクロン株が出始め、ギリギリまで開催されるか不安だった」。中止の可能性も考え、印刷は「普段の6割程度に抑えた」という。

 入場人員がこれまでの3分の1程度となる1日5万5000人に抑えられた会場に「これまでになく静かで平和なコミケ。それでも今回は開催されたことに意味がある」と笑顔。それでもコロナ下では最大規模のイベントとなったことに「コミケに来る人たちは、無茶をするような人たちじゃない。感染対策もきちんとやってくれて、次につながる開催となると思う」と期待した。

続きを表示

2021年12月31日のニュース