10月に死去「カムイ伝」白土三平さん追悼本も販売、常連参加者がブース

[ 2021年12月31日 05:30 ]

白土三平さんの追悼本を販売した、うっかり半兵衛さん
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 新型コロナウイルスの感染拡大で中止されていた「コミックマーケット」が30日、2年ぶりに東京ビッグサイトで開幕した。

 「呪術廻戦」や「鬼滅の刃」などはやりの漫画やアニメの同人誌が多い中、今年10月に89歳で死去した「カムイ伝」の白土三平さんをしのぶ本も販売された。

 埼玉県のうっかり半兵衛さんは、97年冬から毎回参加の常連で、白土作品のパロディー本を出し続けてきた。白土さんの死に「先生は100歳まで生きるとおっしゃっていたので残念です」と肩を落としたが、コミケが再開されたことには「悲しいタイミングではありましたが、先生の追悼本を出せて良かった」と笑顔。ゲスト参加者を募り、追悼本を完成させて販売にこぎつけた。

 コミケ以外にも同人誌即売会はあるが「新しい漫画が主流で、昔の漫画は出展しにくい」という。その点、コミケはジャンルや新旧を問わず多様な作品が出せるといい「何でもありなコミケだから出せる本もある。これからも続けていきたい」と話した。

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2021年12月31日のニュース