菊池幸夫弁護士 横浜の点滴連続中毒死事件で無期懲役判決に「死刑に批判的な考え方を…」

[ 2021年11月9日 14:54 ]

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 菊池幸夫弁護士(64)が9日、火曜レギュラーを務めるTBS系「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。横浜の点滴連続中毒死事件で、横浜地裁が9日、元看護師の久保木愛弓被告(34)に無期懲役の判決を言い渡したことについてコメントした。

 菊池弁護士は現場からのレポートを受けて、「裁判所は(被告の)責任能力を認めているというようなレポートをいただいて、責任能力があって被害者が3人出ている事件ということですけど、従来の判例の基準からいうと死刑相当なんです。3人の被害者が出ている事件で死刑を免れるというのは、極めて異例ということになります」と語った。

 その上で「もしかすると推測ですけど、この裁判の裁判長なり、この判決をリードしている裁判官が、死刑というものに対して批判的な考え方をお持ちの方なのかなと。反省の色があるから3人の被害者が出ているけど無期懲役というのは、そういう考えが根底にあるのかなという推測があります」と分析した。

 さらに裁判官のあり方にも言及。「裁判は、その事件に適切な結論という意味と、他の事件とのバランスにおいても、例えば他の事件で3人を殺害した被告人が死刑になってるのに、こちらは無期ということになっても、バランスがいいのか」と口にした上で、「この事件、他の事件、全部に目を配った判決でないといけない」と主張。今回の事件について、「間違いなく検察側は控訴すると思いますので、結論は少し先に延ばされるってことになるかもしれません」と語った。

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2021年11月9日のニュース