藤井3冠、第71期王将リーグ開幕3戦全勝「挑戦を目指せれば」 VS豊島竜王戦に勝利

[ 2021年11月5日 20:32 ]

第71期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ今後の予定と暫定成績
Photo By スポニチ

 将棋の第71期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)東西の将棋会館で挑戦者決定リーグの2局を行い、藤井聡太3冠(19)VS豊島将之竜王(31)戦は先手の藤井が101手で勝ち、リーグ成績3戦全勝とした。 棋譜/藤井3冠VS豊島竜王

 平行して竜王戦を戦う豊島を相手に、藤井が無敗を守った。前半戦を振り返り、「まずは良い形で終えることができた」とホッとした表情。前期はまさかの開幕3連敗を喫したが、「王将リーグは厳しい相手ばかりですが、ここまで結果が出ているのは少し成長できたのかも」と振り返った。次戦は9日、同じく3勝で首位に並ぶ羽生善治九段戦が予定されている。「残り3局もしっかり全力を尽くして挑戦を目指せれば」と意気込みを語った。

 一方、2勝3敗となった豊島は挑戦の目が消滅。「途中で長考して(50手目)△9五歩と突いたところは失敗したかなと思う」と悔やんだ。残すは最終一斉対局の近藤誠也七段戦のみ。「残留目指して。残留に望みを繋げられるようにしたい」と自身を奮い立たせていた。

 第71期の王将リーグは、前期挑戦者の永瀬拓矢王座、前期リーグ残留者の豊島竜王、羽生善治九段、広瀬章人八段、2次予選通過者の藤井3冠、糸谷哲郎八段、近藤七段の7棋士による総当たり戦。11月24日の最終一斉対局を終えた時点での成績最上位者が、来年1月開幕予定の7番勝負で渡辺明王将(名人、棋王との3冠)に挑む。

 次戦は11月9日、▲羽生九段―△藤井3冠戦、▲永瀬王座―△広瀬八段戦の2局が予定されている。

続きを表示

2021年11月5日のニュース