ムロツヨシ 朝ドラ出演は「オーディションではなく、指名」だった きっかけくれた2人の映画監督

[ 2021年9月13日 11:24 ]

ムロツヨシ
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 俳優のムロツヨシ(45)が12日放送のTBS「日曜日の初耳学」(日曜後10・00)に出演。2013年の朝ドラ「ごちそうさん」出演はオーディションではなく指名だったことを明かした。

 本広克行監督の映画「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)で映画初出演を果たし「これで仕事がポンポンくると思ってたんですけど、何にもなかった。5年間出してくださってたんですけど、意図的なのかどんどん役が小さくなっていったんですよ」と回想。「どの現場でも自分の芝居ができるようにとフルスイングでやっていた」と、人と同じ演技ではまた暗黒期に戻ると危機感を抱き、クセの強い演技をやり続けた。

 その演技を見てくれていたのが福田雄一監督。現在ムロは「福田組」の常連俳優だが「本広さんは“お前の芝居は通用しない。まずは言われたことをやりなさい”と抑えてくれていた。その助走を本広さんは見てくれていたのかなと。そこから福田さんは好きなことやりなさいと言ってくれた」とジャンプアップ。

 テレビ東京のドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「ふざけてやって」とオーダーされた「HK変態仮面」に次々と出演。「そしたら朝ドラ(のオファー)が来たんですよ」と2013年下半期のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演が決まった。メイン級の役どころで「オーディションではなく、指名で来たんです。うれしかったあ」と回想した。

 長い下積みや苦悩を経てからようやくのブレークに、「好きなことやってる方が嫌われることもあるけど、見てくれる人もいるってわかった」と語った。

 一方で、下積み時代のつながりがのちの出演オファーにつなったという。

 女優・戸田恵梨香との共演で大ヒットとなったTBS「大恋愛」では、かつて出演したTBS「空飛ぶ広報室」(2013年)のADだった人物がプロデューサーとなってムロをキャスティング。「変なことやるやつだってみんなが認知された後に、逆をやりませんかというお話をいただいたんです」と明かした。さらに今月公開の初主演映画「マイ・ダディ」は、「サマータイムマシン・ブルース」のラインプロデューサーを務めていた金井純一監督からのオファーで実現したもの。「人とのつながりは大事だなあって」としみじみと語った。

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2021年9月13日のニュース