藤井聡太2冠 年内最大4冠へ、竜王戦ベスト4進出 豊島竜王に挑戦なら最大19番勝負

[ 2021年7月10日 22:56 ]

藤井聡太2冠(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

 藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=が10日、大阪・関西将棋会館で、竜王戦決勝トーナメントの準々決勝に臨み、山崎隆之八段(40)に94手で勝利した。次戦の準決勝で、挑戦者決定3番勝負進出をかけて久保利明九段(45)と八代弥七段(27)の勝者と戦う。

 先手は振り駒の結果、山崎。戦型は山崎得意の相掛かりへ進んだ。「序盤から構想の難しい将棋だった。先手王の広さを生かされる展開になって、自信がなかった」と藤井。ベスト4進出については「竜王戦でベスト4は初めて。次は大きな一局になる。いい状態で臨めるようにしたい」と意気込みを語った。

 山崎とは過去0勝1敗。4年連続8割超えの高勝率を残す藤井が負け越してきた棋士7人の中の一人だった。この日の勝利で、藤井の負け越しは1勝7敗の豊島将之竜王(31)=叡王との2冠=ら6人になった。

 藤井は現在、王位戦7番勝負で豊島の挑戦を受け、0勝1敗。さらに25日開幕の叡王戦5番勝負では豊島への挑戦が決定済み。竜王戦7番勝負でも挑戦権を獲得すれば、相手はここでも豊島。例年10月開幕の7番勝負で、過去1勝7敗の天敵と夏から秋にかけて最大19番勝負が実現する。

 年内のタイトル戦は、王座戦では敗退が決まっている藤井。王位を防衛し、叡王と竜王を獲得すれば最大4冠になる可能性がある。

続きを表示

2021年7月10日のニュース