田中雅美さん 五輪選手のワクチン優先接種に「この一報が入った時、無責任な気が」「選手に選択させる…」

[ 2021年5月10日 14:03 ]

競泳のシドニー五輪銅メダリストでスポーツコメンテーターの田中雅美さん
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 競泳のシドニー五輪銅メダリストでスポーツコメンテーターの田中雅美さん(42)が10日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。国際オリンピック委員会(IOC)は6日、東京五輪・パラリンピックに参加する各国・地域の選手団に、米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを無償で提供すると発表したことに言及した。

 欧米や中東で接種が進む一方、日本やアフリカは遅れが目立ち、開催懐疑論の打ち消しを図る狙いがある。丸川珠代五輪相によると、5月末にも供給を始め、7月23日の五輪開幕までに2回の接種を目指す計画。日本選手団へは「選手が1000人程度、監督、コーチが1500人程度」で、政府が確保するワクチンとは別枠とし、ボランティアは対象外との認識を示した。

 田中さんは「この一報が入った時に正直な話、無責任な気がしました」と言い、その理由について「結局、提供しますけれど(接種の)判断は選手に任せますって言ったら、どういう形が正解なのか。それこそ医療従事者の方、高齢者の方で待っている方もいるという中で、自分が打ちますと言ったらその方たちに申し訳ないんじゃないか、けど打たないと言ったらそれは危険が及ぶのかも知れない。どっちが正解なのか分からないということを選手に選択させるっていうことが…」と説明。その上で「やるんであれば、そういうことが安全になるんですよというメッセージをもっと全面に言ったら選手も選びやすいのかなと思う」と自身の思いを話した。

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2021年5月10日のニュース