キートン山田 最後の「ちびまる子ちゃん」でさりげなく登場「ありがとう、まるちゃん」

[ 2021年3月28日 18:43 ]

キートン山田
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 声優引退を発表したキートン山田(75)が、フジテレビ系「ちびまる子ちゃん」(日曜後6・00)で最後のナレーションを務めた回が28日、放送された。

 90年の初回放送から31年間にわたり、ナレーションを担当。奇想天外な言動を見せる主人公まる子に「…である」調で皮肉めいたツッコミを入れ、日曜夜のお茶の間を笑いに包んできた。

 最後のエピソードは「ある春の一日」の巻。キートンのCM前の名ぜりふ「後半へ続く」を入れるため、1本立てだった。夜桜見物に来たさくら家の人々が、知らない子供の飼い猫を探す1日を描いた。春休みでダラダラとした日々を送るまる子や、相変わらず天然ボケな祖父・友蔵に、キートンはいつもような冷静ツッコミを入れていた。

 終盤には、ハンカチを落としたまる子に、知らない男性がキートンの声で「ハンカチ、落としたよ。ありがとう、まるちゃん」とハンカチを手渡す場面も。「えっ?」と不思議がるまる子に、男性は振り返ることなく通り過ぎる、さりげないながらも制作陣の感謝がこもったような演出だった。

 劇中最後のナレーションは、「とある春の一日、夜桜を見上げながら、明日も良い一日になるといいなと思うまる子。明日も晴れ、である」。エンディングテーマはキートンさんのナレーション集という特別編集だった。最後には、「キートン山田さん ありがとうございました」のテロップが表示され、放送は終了した。

 放送終了を受け、ツイッターには「キートン山田さん引退、もう聴けないのかと思うと寂しい」、「飯食いながら、泣いちゃったよ」、「大山のぶ代さんのドラえもんの声が聞けなくなると知った時くらいの寂しさ」などと寂しがる声が上がっていた。

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2021年3月28日のニュース