橋下徹氏 国会の絶叫慣習に苦言「『こんなやり方やめましょうよ』って、だ~れも言えないのか?」

[ 2021年2月1日 17:34 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が1日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にリモート出演し、国会の議事進行係が動議発議の“絶叫”に苦言を呈した。

 進行係が明治時代の1894年に続く慣習で、会議の進行を促すため、進行係が「ぎちょーー!」などと大声を発するというもの。過去には故・竹下登元首相、海部俊樹元首相らも経験した。

 コロナ禍で飛沫感染が心配される中でも、進行係はマスク姿で大声を発している。橋下氏は「僕は前からこういう儀式なんかやめろとずっと言ってたんで、こういう映像を見るたびに納税者としては嫌になってくる」と嫌悪感を示した。

 その上で、「いろんな課題について、ここが問題だというのを取り上げて、理由がなければ合理的に変えていくのが国会の役割」と指摘。「イノベーション(新機軸)が必要だということも国会議員たちは言うわけですよ。日本社会にはイノベーションが必要だと。イノベーションが絶対に起きないような場所があの国会ですよ」と、皮肉たっぷりに語った。

 絶叫する慣習は、現在のようなマイクや拡声器がなかったために生まれたといわれている。ところが、現在は進行係の前にマイクが設置されている。理にかなっていない行為が伝統として続けられていることに、「今はマイクがあるんだから『議長!』でいいじゃないですか?」とバッサリ。「400人も500人も国会議員が、大の大人がガン首そろえてて、『もうこんなやり方やめましょうよ』って、だ~れも言えないのか?と思いますよ。それすら変えられないような集団が、いろんな日本社会の問題点を変えられる力なんてないと思って。ほんと情けなく思う」と苦笑いした。

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2021年2月1日のニュース