王将戦第1局 渡辺王将が125手で永瀬王座を破りシリーズ先勝

[ 2021年1月11日 19:04 ]

<第70期王将戦第1局第2日>対局を振り返る渡辺明王将(右)と永瀬拓矢王座(撮影・西尾 大助)
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 将棋の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第1局は10、11両日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で指され、渡辺明王将(36)=名人、棋王との3冠=が挑戦者の永瀬拓矢王座(28)を125手で破り、シリーズ先勝を飾った。

 3連覇に向けて幸先の良いスタートを切った渡辺は、「まだ始まったばかりなので」としながらも、「対局は久しぶりだったが、それなりにやれたのでここからまた調子を上げていきたい」とほっとした表情を見せた。第1局を振り返り、「定跡型だったので手数こそ早く進んだが、前例を外れてから難しく明快さに欠ける局面がずっと続いたので、なかなか決め手がつかめない展開が長かった。(終盤)寄せに行って自分の方は詰まないと思っていたので勝ちだろうとは思っていたが、駒をたくさん渡していたので頓死することを恐れていた」とした。

 一方、敗れた永瀬は「互角の局面があればキープしたかった。難しい局目を作れなかったので、次からは作れるようにしたい」と次局を見据えた。

 終局時間は午後18時43分。

 第2局は23、24両日、大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉 山水館」で予定されている。

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