藤井聡太2冠 2021年白星スタート!中村九段下し順位戦B級2組で8連勝、トップ独走 昇級は持ち越し

[ 2021年1月6日 22:07 ]

大阪市の関西将棋会館で行われた順位戦B級2組の対局に挑んだ藤井聡太2冠(左)と中村修九段(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の藤井聡太2冠(王位と棋聖=18)が6日、大阪市の関西将棋会館で行われた順位戦B級2組の対局で中村修九段(58)に94手で勝ち、無傷の8連勝を飾った。

 これが2021年の初陣。25人中わずか3人だけが昇級という狭き門を争っている同組で首位を独走中だが、この日も2敗で追っていたベテラン・中村を直接対決でねじ伏せた。ただ、2位以下の他のライバル棋士の対局結果から、1組昇級は2月9日の次局に持ち越しとなった。

 昨年は2冠奪取で日本中を沸かせたが、年末年始はいい充電期間になったよう。新型コロナ禍にもかかわらずタイトル戦などで過密日程続きだった1年間の疲れを癒やすように、ネット対局を楽しみながら「多少のんびりした気分で過ごすことができた」という。

 スポニチ本紙の新春インタビューでも「タイトル戦や大きな舞台での対局を増やしたい」と力強く目標を語っていた藤井。更なる活躍が期待される新たな1年のスタートを飾るにふさわしい1勝にもなった。

 一昨年から続く順位戦での連勝は、これまでの18を更新する自己新、史上6位タイとなる19にのばした(1位は森内俊之九段の26)。順位戦における37勝1敗という通算成績も驚異的だ。

 そのことについて問われると「一度、負けた後にここまで積み重ねられると思っていなかった」と笑顔。この日の昇級決定はならなかったが、あと1勝すれば自力で決められるだけに「残り2局が大事なんで、結果が出せるように頑張りたい」と力を込めた。

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