笑福亭仁智が大阪市表彰に「実感わかない」 師匠の仁鶴師匠の自宅訪問のエピソードも明かす

[ 2020年12月18日 17:38 ]

大阪市の市民表彰を受賞した上方落語協会会長・笑福亭仁智(天満天神繁昌亭前で)
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 大阪市から文化功労部門で「第55回市民表彰」を受賞した上方落語協会会長の笑福亭仁智(68)は18日、大阪市内で取材に応じ、「松鶴師匠ら四天王やウチの仁鶴師匠も受賞された。実感が沸かない」と語った。

 来年、芸歴50周年を迎える。これまで、古典、創作落語の両方を演じ、また、後進指導にも取り組んできた功績と、上方落語協会会長として、コロナ禍でも落語の振興と発展に貢献したとしての受賞となった。

 師匠の笑福亭仁鶴(83)は18年10月、「京都国際映画祭」のオープニングセレモニーに出席して以来、公の場に姿を現していないが「ずっと家にいて、体力は落ちてるようですが、元気にされてますよ。テレビで、相撲とワールドニュースと世界の天気ばかり観てます」と仁智。先日、『事始め』で大阪府内の仁鶴師匠の自宅に、笑福亭仁福(70)ら兄弟弟子5人で訪問。「弁当食べていけ。仁福、1人1個ずつやで、と。やや安心しました」と弟子を笑わせた師匠にホッとした顔を見せた。

 18年6月、会長に就任して以来、大阪北部地震やコロナに見舞われる中、定席「天満天神繁昌亭」のリニューアルや、インターネット配信など、観客動員増、若手育成へも知恵を絞ってきた仁智。コロナで減らしてきた昼席のお題目を、来年1月4日から6席を8席に増やし、また、水、土曜には生配信する試みも。216席から102席に減らしている座席数は当面このままで感染症対策。「長いこと付き合わないとアカンかなと。覚悟してます。コロナとかけまして、お年玉と解く。そのこころは?まん延(万円)が気になります…」。1日も早い収束を願っている。

 仁智は31日に「クールジャパンパーク大阪」TTホールで開催される「大阪落語祭・大千穐楽公演」に出演。大トリを務める。

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2020年12月18日のニュース