「100日後に死ぬワニ」きくちゆうき氏が騒動後、TV初出演 大炎上は「そこまで計算できてなかった」

[ 2020年12月18日 22:11 ]

タレントの中居正広
Photo By スポニチ

 タレントの中居正広(48)が番組MCを務めるTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8・57)が18日、「ぴったんこカン・カン」(金曜後8・00)との合同2時間スペシャルとして放送され、漫画家でイラストレーターのきくちゆうき氏(34)が出演。“炎上騒動”の裏側を語った。

 きくち氏は2019年12月から2020年3月まで1日1本ペースで投稿する4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」を自身のツイッターで連載。インターネットを中心に大きな話題を呼んだが、完結直後に書籍化、映画化、グッズ販売、人気グループ「いきものがかり」とのコラボ…と続き、感動から一転、最初から大手広告代理店と組んだ巨大プロジェクトだったのでは?との憶測から一気に批判にさらされた。

 その騒動以来、初めて全国ネットのテレビ番組に出演したきくち氏は中居に「きくちくん、おいくつですか?」と聞かれ「僕、34」と答えると「年相応です」といじられる場面もあったが、番組では世間が気になっている3つのポイントを次々ときくち氏にぶつけた。まず「作品は1人で作ったのか?」という質問にきくち氏は「1人で始めたんです、これは本当に」とプロジェクトチームの存在を否定。ツイッターのフォロワー数が1日1万人ペースで増えていった当時の状態については「うれしいけど、こんな経験ないから『やっべー!』って」と困惑していたことを明かした。そして、のちのち物議を醸すことになる大々的な「メディア展開」については連載3日目に書籍化オファー、6日目にグッズ化オファー、14日目にはオファーをさばく窓口をやりたいという人物が現れ、そのたびに「いいんすか?」「うれしい」「やべーな」と思いながら進めていったと回想。連載50日目には実写も含めて映画化の話が「2つぐらい来た」という。

 なぜ主人公「ワニ君」の死からわずか1時間後に商業展開したのか?ということについては、作品に集中してもらいたいという思いから最終回後に発表することをきくち氏が希望。書籍化、グッズ化も「喜んでくれるだろうなという思いもあった」そうで「作品書いて、それが終わってからいろいろな話を発表して…という流れを組んでたんですけど…」と話すと、中居が「完璧じゃないですか」と援護。「それで何が?炎上する理由が…」と中居は首をひねった。そして、中居が冗談めかして「荒稼ぎしようとしてんでしょ?」とぶっこみ。すると、きくち氏は「荒稼ぎできたらしたいですけど…」と答えてスタジオの笑いを誘った。また、中居は「あの…なんだろな。大丈夫だと思います。炎上していることすら僕、初めて知りました。気にしなくてもいいんじゃないかな」ときくち氏を慰めた。

 連載中は「楽しかったし、完成させたい、完ぺきに仕上げたいと思って」いたというきくち氏。「いろんなこと(を他人に)任して(結果を)そこまで計算できてなかった。最終的に見ている人がどう感じるかまでを計算できなかったんで」とし、「そこまで考えられていなかったのを反省しました」と話した。また、一連の騒動後、学んだことは「続けること」。「いろんなこと言われて。かなりキツイ言葉もあった。やめようかなと途中で思ったりもして。でも、やっぱりもっと自分のなりたい自分になれるように続けることが大事かな、と」と総括していた。
 

続きを表示

この記事のフォト

2020年12月18日のニュース