伊東四朗、悲痛「先に逝くなんてバカ野郎」…小松さんと名コンビ“電線音頭”でお茶の間に笑い

[ 2020年12月12日 05:30 ]

小松政夫さん死去

伊東四朗
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 小松政夫さんの訃報を受け、ゆかりのある人たちが突然の別れを惜しんだ。中でもテレビ朝日のバラエティー番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」などで共演し、盟友として知られる伊東四朗(83)は事務所関係者から訃報を聞いてしばし絶句するほどの衝撃を受け、悲痛な胸の内を明かした。

 2人が最後に顔を合わせたのは、昨年夏にクイズ番組で共演した時だった。小松さんががんと闘っていたことも知らなかったという。突然の訃報が信じられるわけがなかった。伝えられてもしばらく言葉が出ない。

 本来であれば今年5月、伊東主催のトークライブ「あたシ・シストリー」に小松さんがゲスト出演する予定だった。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けイベントは中止になり、再会を果たせずにいた。

 「俺より先に逝くなんてバカ野郎。会いたかった」。悲痛な思いを吐露し、悔しさをにじませた。

 2人は名コンビとしてお茶の間に笑いを届けてきた。「みごろ!たべごろ!…」では、伊東が母親役を、小松さんが息子役を演じる「悪ガキ一家の鬼かあちゃん」のコントなどで絶妙なかけ合いが話題に。「しらけ鳥音頭」「電線音頭」といった歌や踊りでも視聴者を楽しませてきた。

 17年には「第10回したまちコメディ映画祭in台東」で小松さんがコメディ栄誉賞を受賞。その際には伊東がサプライズで駆けつけて祝福。互いに年齢を重ねていながらも当時と変わらないかけ合いを披露し、会場を沸かせていた。

 伊東は12日に文化放送「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」(土曜後3・00)に生出演する。ゲストはキャンディーズ時代に「みごろ!たべごろ!…」で小松さんと共演していた伊藤蘭(65)。小松さんの訃報が発表された翌日の共演となり、関係者はその偶然に驚いた。

 伊東は、放送前に報道陣に対応する予定だ。長年の盟友にどのような言葉を語りかけるのか、注目が集まる。

 ◇「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」 76年10月~78年3月にテレビ朝日で放送。キャンディーズをメインに、小松さんや伊東四朗らによるコントを主体としたバラエティー。石ノ森章太郎氏がデザインしたデンセンマンが踊る「電線音頭」が人気を博した。その他のレギュラーは加山雄三、後に西田敏行、海援隊が加わった。

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