「麒麟がくる」“覚恕”春風亭小朝が初登場「軍師官兵衛」で光秀役“本物”長谷川博己に「冬の大感謝祭」

[ 2020年11月22日 09:00 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」第33話。覚恕(春風亭小朝)(C)NHK
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 落語家の春風亭小朝(65)が22日に放送されるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)第33話で初登場。延暦寺の天台座主・覚恕(かくじょ)を演じる。

 俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。

 第33話は「比叡山に棲(す)む魔物」。四方を敵に囲まれ、窮地に立たされる信長(染谷将太)。光秀(長谷川)は朝倉に和議を申し込むべく、比叡山に陣を構える義景(ユースケ・サンタマリア)の元へ潜入する。義景が頼る延暦寺の天台座主・覚恕(小朝)と面会するが、覚恕は自分から領地や金を奪った信長を許さないという。そんな折、尾張で信長の弟・信興が一向宗に討たれ、事態は切迫。信長は京を捨て尾張に戻ろうとするが、光秀は今までの苦労が水の泡になると再び説得する。すると、信長は将軍(滝藤賢一)ではなく、帝(坂東玉三郎)を通じて周囲と和議を結ぶことを思いつく…という展開。

 小朝演じる覚恕は天台座主(比叡山延暦寺住持)にして正親町天皇(玉三郎)の弟。幼少時より美しい兄に対してコンプレックスがあり、天台座主として金と権力で兄に対抗。朝倉・浅井連合軍を比叡山に匿い、信長により焼き討ちに遭う。

 小朝は「今回はとても楽しみながら仕事をさせていただきました。初めて演じる高僧。初めて経験した特殊メイク。初めての弟役で、しかも、お兄さんが玉三郎丈という驚き。現場ではフェイスシールドをつけてのカメリハという初物尽くし。初体験のことがたくさんあるとワクワクしますね」と収録を振り返り「私が演じる覚恕は実在の人物ですが、美しすぎる兄と比較され続けた弟の悲しみと、その兄を凌駕するために手に入れた金と権力を奪っていこうとする信長への怒りを視聴者の皆さまに感じていただければ幸いです」

 2014年の大河「軍師官兵衛」で明智光秀を演じた小朝。8月の出演発表時には「本物の光秀と共演するのを楽しみにしております」とコメントしたが「大河ドラマはカメラのアングルを変えるたびに、どんなに長い台詞でも頭から終わりまで何度もしゃべるわけですが、収録の間、板の間に平伏の格好でお付き合いいただいた長谷川さんには冬の大感謝祭であります。足の痛みときつい姿勢に耐えている姿はまさに光秀そのものでした」と明かした。

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2020年11月22日のニュース