広瀬八段 自力残留に望みの2勝目 木村九段に快勝「流れに乗って指しました」

[ 2020年11月7日 05:30 ]

第70期王将戦挑戦者決定リーグ

リーグ残留へ望みをつないだ広瀬章人八段
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは6日、東京都渋谷区の将棋会館で1局を行い、広瀬章人八段(33)が60手で木村一基九段(47)を下した。

 午後5時の時報メロディーが千駄ケ谷界わいに流れる4分前、広瀬の快勝で決着がついた。「(42手目の[後]1七歩成で)先に香が取れて良くなったかと。(最後は)ぴったり勝ちそうな雰囲気になったので踏み込んだというか、流れに乗って指しました」。これで2勝3敗となり、最終一斉対局(20日)で永瀬拓矢王座(28)に勝つか、藤井聡太2冠(18)が木村に敗れた場合はリーグ残留が決まる。「永瀬さんは挑戦に関わると思う。こちらもしっかりとした将棋を指せるようにしたい」と静かに意欲を示した。

 一方、リーグ初進出の木村は開幕4連敗で無念の降格。「ちょっと内容が悪くて、お恥ずかしい限り。残り2局は見応えのある内容になるよう努めたい」と話した。(我満 晴朗) 

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