宝塚ホテル支配人に元タカラジェンヌの憧花ゆりのさん 移転開業しセレモニー

[ 2020年6月21日 15:15 ]

宝塚ホテルが移転開業し、客を迎える支配人の元宝塚スターの憧花ゆりのさん(左)
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 宝塚歌劇団元月組組長の憧花(とうか)ゆりのさん(39)が支配人に就任した宝塚ホテルが21日、移転開業しオープニングセレモニーが行われた。

 憧花さんは「今まで経験してきたこととはまったく違う世界ではございますが、これから新しい宝塚ホテルが一つ一つの歴史を積み重ねていくように、私もともに歩んで参りたい」とあいさつ。午前11時のオープンと同時に次々に訪れる客を笑顔で迎えた。

 憧花さんは00年に入団し娘役として活躍。月組組長として約70人以上の組子をまとめてきた。18年に退団後は大阪芸大の通信制で学ぶなどしてきたが今年2月、支配人就任を打診され「宝塚歌劇と宝塚ホテルをつなぐ役割ができれば」と快諾。5月14日の開業予定が、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になったが「コロナを乗り越えてますます安全に、どんなお客様もお迎えしたい」と思いを強くした。

 憧花さんは「舞台とホテルは全然違うようで、同じようなことがたくさんあるな、と感じています。皆でひとつの舞台を作るのと、今回開業に向かって皆さんがひとつになって頑張っていく姿は重なります。組長としての経験が生かされてていくのではないか、と思っています」と決意を新たにした。

 宝塚ホテルは1926年(大15)、宝塚南口駅近くに開業。タカラジェンヌやOGのディナーショーを行うなど、宝塚歌劇団とも縁が深いホテルとして人気だったが老朽化のため今年3月31日に閉館。今回は宝塚大劇場横に移転開業した。この日もオープン直後から大盛況で、エントランスのカフェはまたたく間に「2時間待ち」となった。広報担当者によると客室予約も6~7割にのぼるという。 

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2020年6月21日のニュース