八代英輝氏 検察庁法改正で訴え 政府はコロナに集中を「この法律はこのまま通すべきではない」

[ 2020年5月14日 12:27 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(55)が14日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。政府が進める検察官の定年を延長する検察庁法改正について「この法律はこのまま決して通すべきではない」と訴えた。

 八代氏は「私が今まで起訴すべきと言っても、起訴にならなかった案件がありました。今の検察にはいろいろ改革しないといけないところはある」と前置きし、「今はコロナに全精力をこの政権は集中してもらいたい」と主張した。

 さらに「それから、三権分立に関わる重要な法案について担当大臣である法務大臣を隠してこの法律を通そうとしている、姑息な体制であること。去年の秋バージョンから、今年の春バージョンに変えるにあたって、検察の幹部に対する内閣の関与をより一層強めたバージョンに変えての変更をしれっとそれを通そうとしていること。これは許されることではないと思う」と断罪。

 「私が裁判官をやっていた時でも、政権の中枢に切り込んだ事件を担当していた時も憲法による身分保障がありましたから、自分たちは怖いことはなかったですけど、検察は行政機関ですから、それによって政府ににらまれることがあっては決してならない」と元裁判官として意見を示し、「この法律はこのまま決して通すべきではないと思う」と訴えた。

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