“優勝賞品未届け問題”でMXテレビのチェック体制に厳しい声…BPO審議入りか

[ 2020年1月20日 05:30 ]

 東京MXテレビが昨年放送した番組「欲望の塊」の優勝賞品だったランボルギーニ社製の超高級車が収録から1年たっても優勝者に届いていないことが表面化したことで、放送した局側のチェック体制を問題視する声が上がっている。同番組は外部の制作会社が作り、MXが放送していた。在京キー局社員は「外部の制作会社が作った番組でも、局側のプロデューサーや責任者が二重、三重にチェックするのが当たり前。そういった危機管理を怠っていたのではないか」と厳しい視線を投げかけた。

 MXでは、17年1月に沖縄の基地反対運動について伝えた「ニュース女子」に批判が出たことがあった。番組は、化粧品大手DHCの子会社「DHCテレビジョン」が制作し、MXは持ち込み番組として放送したが、チェック体制の甘さも指摘された。同年12月には放送倫理・番組向上機構(BPO)が「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。テレビ関係者は「あの時の教訓は生かされなかったのか。今回の問題でも局の責任は重い」と指摘。「BPOの審議入りも時間の問題だろう」と話している。

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2020年1月20日のニュース