広瀬すず「なつぞら」最後の十勝ロケも笑顔「また帰って来れる」ラストスパートへ「濃厚」

[ 2019年7月4日 13:56 ]

NHK連続テレビ小説「なつぞら」で最後の十勝ロケを行った(左から)草刈正雄と広瀬すず(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)のヒロインを務める女優の広瀬すず(21)が4日、北海道帯広市内で俳優の草刈正雄(66)らと最後の十勝ロケを行った。

 昨年6月8日に十勝ロケでクランクイン。今年1月下旬、4月下旬、今回とドラマの主舞台となる十勝ロケを四季折々、4回にわたって重ねてきた。昨年6月は20日間、今年1月は1週間、4月は2日間、今回は5日間。通算約1カ月に及んだ。 

 広瀬は「1年前もここに来たので、あれから1年も経ったんだと時の流れを感じるとともに、演じる年齢もだんたん上がってきて、また新鮮な北海道ロケを楽しんでいます」と笑顔。最後の十勝ロケに感慨は?の質問には「四季で十勝ロケに来ていたので、また来そうな感じがします」と笑いを誘い「あまり最後という実感はなく、きっと巡り合わせやご縁があると思うので、また帰って来れるような気がします。久々に十勝編の皆さんとロケができたのがうれしかったです」と寂しさはないと語った。 

 オンエア上は折り返し地点だが、撮影は8月いっぱいのクランクアップに向け、8割ほど進んでいる。ラストスパートへの意気込みと問うと「もう、こんなに終わっていたんだという感覚。放送を見ると『まだ、ここのシーンなんだ』という感じで、過去に戻った不思議な気持ちにもなります。台本は最後まで頂いていて、毎日、力が追いつかないなと思いながらも、なつの濃厚な人生を歩んでいます。なつの気持ちを必死で自分と共有していますが、なつが高校生の頃や上京したばかりの頃の感覚とは最近、全然違うなと。ということは、もう少しで終わるのかなと、たまに感じます」と目の前の芝居に集中しているようだ。

 4回の十勝ロケを通じ、北海道の印象については「ある意味、ただいまという気持ちにもなります。実家に帰ってきた感覚が自然と出てきます」。十勝ロケの演技は「この空気を吸いながらの会話は、気持ちがリセットされる瞬間があって、最高に気持ちいい呼吸ができて。こういった場所でロケをさせていただけて、本当に感謝しかないと思います」と醍醐味を語った。 

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。 

 この日はJR帯広駅から南へ、車で約15分の真鍋庭園の畑で撮影。最終週(第26週、9月23~28日)に放送を予定している、なつと泰樹(草刈)が嵐の後、天陽(吉沢亮)の畑に向かうシーンなどに臨んだ。

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2019年7月4日のニュース