来春朝ドラ「エール」ヒロインは二階堂ふみ 2802人オーディションで決定「嬉しい気持ちでいっぱい」

[ 2019年6月3日 17:05 ]

NHK連続テレビ小説「エール」ヒロイン発表会見に登壇したヒロインを演じる二階堂ふみ
Photo By スポニチ

 NHKは3日、来年春にスタートする俳優・窪田正孝(30)主演の連続テレビ小説「エール」のヒロインが女優の二階堂ふみ(24)に決まったと東京・渋谷の同局で発表した。二階堂は朝ドラ初出演。2802人が参加したオーディションで選ばれた。全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られる作曲家の古関裕而(こせき・ゆうじ)さんをモデルにした物語で、二階堂は歌手としても活躍した妻の金子(きんこ)さんを演じる。

 主演の窪田はキャスティングで決まったが、二階堂は今年3~4月に行われたオーディションを勝ち抜いた。会見に出席した二階堂は「この作品が朝ドラでやるという情報を知った時から、この作品に携われたらいいなと思っていたので、オーディションを受けさせてもらった。(受かったと)昨日聞いて、本当なのかなと思って、ウソなんじゃないかと思って。歩いてきて落とし穴とかあったらどうしようかと思っていた」と喜びを表現。「ここに立って、この作品に携わることができて、嬉しい気持ちでいっぱいです。窪田さん演じる裕一さんを1年間、支えて、演じていけたら」と意気込んだ。

 二階堂は朝ドラ初出演。大河ドラマは2012年「平清盛」、14年「軍師官兵衛」、18年「西郷どん」に出演。「西郷どん」で主人公・西郷吉之助(隆盛)(鈴木亮平)が奄美大島で出会い、妻となる島の娘・とぅま(愛加那)を好演した。

 朝ドラ通算102作目。脚本はNHK「ハゲタカ」、フジテレビ「医龍」「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」シリーズ、テレビ朝日「アイムホーム」などで知られる林宏司氏が手掛ける。銀行に勤める福島の青年・古山裕一と豊橋に住む女学生・関内音が文通で愛をはぐくみ、電撃結婚。音楽によって強く結ばれ、戦前・戦中・戦後を生き抜き、多くの名曲を生み出した少し気弱な夫と、たくましい妻が織りなす物語を描く。

 男性の朝ドラ主演は14年後期「マッサン」の玉山鉄二(39)以来6年ぶり。現在放送中の朝ドラ100作目「なつぞら」、今年9月からの「スカーレット」(ヒロイン・戸田恵梨香)に続く102作目となる。今秋にクランクイン予定。

 昭和の音楽史を代表する古関さんは1909年、福島県に生まれ、89年に80歳で亡くなるまで約5000曲を作曲した。「六甲おろし(阪神タイガースの歌)」「闘魂こめて(巨人軍の歌)」など野球に関連する曲が多いが、きっかけは22歳の時に手掛けた早大応援歌「紺碧の空」。この曲が話題となって名前が知られ、次々と依頼が舞い込むようになったという。「長崎の鐘」「イヨマンテの夜」などヒット歌謡曲も数多く残している。

続きを表示

2019年6月3日のニュース