松本薫さん ベストマザー賞受賞に笑顔「ママとしてはまだ白帯」 柔道は「やりたいと言ったら…」

[ 2019年5月10日 14:00 ]

ベストマザー賞の受賞者たち。(左)から小脇美里さん、松本薫さん、吉瀬美智子、梨花、辻村深月さん
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 12日の母の日を前に、憧れや目標となるママを選ぶ「第12回ベストマザー賞2019」が10日、都内で発表された。スポーツ界からは2012年ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリストで、2月に現役を引退した松本薫さん(31)が選出された。令初の受賞者となり、「ママとしてはまだ白帯。他の受賞者のみなさんみたいに黒帯ではありせんが、これからも娘と向き合って頑張っていこうと思います」と喜んだ。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得後、同年11月に大学時代から交際していた一般男性と結婚。2017年7月に女児を出産した。「2020年の東京五輪を目指して“ママでも野獣”で復帰したいと思っています」と望んでいたが、引退後はアイスクリーム店を開業。引退会見で発した「優先順位の一番が子供になった」などが多くの女性たちから支持を集め、選出につながった。

 子育てについて「悩んでいる時期に(受賞の)お話をいただき、私でいいのかの思った。でも、うれしかったです」と笑顔。1歳11カ月の長女の将来については、「自分の足で、自分で行動できる大人になってほしい」と望み、柔道については「(娘の方から)やりたい、と言ったら」応援する程度。その時は自ら指導するのか?と問われると「それはしない。だって、通う道場の先生がかわいそうじゃないですか」と金メダリストの誇りをにじませ、笑いを誘った。

 アイスクリーム店については、「頑張らないといけない」と苦笑い。「一からなので、白帯ってこんなに大変だったのかと思いましたね」と奮闘している様子。「黒帯より前の、茶色の帯をまずは目指します」と堅実路線を強調した。特に、苦労しているのは通勤。「満員電車の通勤ラッシュが熾(し)烈で、京王線は(席を逃すと)30分間ずっと立ちっぱでつらいんです」と漏らした。ただ、長女が「風邪で何も食べられなかった時に、それ(手づくりのアイス)だけは食べられました」と味は問題ではないようだ。

 日本マザーズ協会主催のベスマザー賞はママたちの投票などで選ばれる。芸能部門は女優の吉瀬美智子(44)、文化部門はモデルの梨花(45)、文芸部門は直木賞作家の辻村深月さん(39)、経済部門はファッションエディターの小脇美里さん(35)にそれぞれ決まった。

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2019年5月10日のニュース