フジ社長 視聴率は「下げ止まっている」 民放4位も楽観的

[ 2018年10月26日 16:32 ]

フジテレビ
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 フジテレビの宮内正喜社長(74)が26日、東京・台場の同局で定例会見を行った。苦戦が続いている同局の視聴率動向について「下げ止まっている」と分析した。

 「10月改編は全般的にいい流れ」とし、バラエティーでは、坂上忍(51)がMCを務める新番組「坂上どうぶつ王国」(金曜後7・00)の初回3時間スペシャルは9・1%を獲得。「堅調なスタートを切ることができた」と評価。俳優の佐藤二朗(49)がゴールデン初MCとなる新番組「超逆境クイズバトル!!99人の壁」(土曜後7・00)についても「フジテレビの若き才能が勝負した。過去3回単発で放送しているが、それを上回る6・7%でスタートした。視聴率的にはまだまだ物足りないですが、今までになかった新しいクイズ番組で視聴者の反応も悪くない。大切に育てていきたい」とした。

 同番組については、編成統括局長の石原隆取締役(57)が「バラエティー番組限らず、テレビ番組がスタートする時は独特の出現感がある番組があると思う。『99人の壁』に関してはいままでスペシャルでやってきましたが、独特の世界観というか、スタジオをセットを見ただけで、通常の番組の違うぞって。佐藤二朗さんという役者一筋でやってきた方を司会に抜てきするなど、ユニークな要素が多く詰まっている番組」と分析。「初回にいきなり視聴率がバーンと出ることはバラエティーではなかなか難しい。じっくり育っていけば、きっと次の時代を作る、新しいユニークなクイズ番組になっていくのではないかと期待している。過去に成功したいろいろなバラエティーも出現した時に、何だこれは?って風変わりな、ユニークなものがやがてスタンダードになっていったり、大ヒット番組になっていったのもたくさん見てきた。これもその要素を多く含んでいる番組」と期待を寄せた。

 とはいえ、昨今の視聴率動向について、宮内社長は「毎週4位という状況をずっと続けている」と現状を冷静に捉えつつも、「4位の中でも、全日、ゴールデン、プライムと0・1%でも上がれば、それは上昇気流にフジテレビの場合はつながる」と楽観視。「言葉がふさわしいかは別として」と前置きしたうえで「視聴率的には、ある意味では、下げ止まっているのではないか。これからは上昇しかないと思っています」と話した。

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2018年10月26日のニュース