結成9年目「メンバー」が優勝 歌ネタ王決定戦2018

[ 2018年9月19日 23:51 ]

「歌ネタ王決定戦2018」決勝、(左から)MCの小籔千豊、優勝した「メンバー」の山口提樹、潮圭太、MCの「フットボールアワー」後藤輝基
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 音楽と笑いを融合させた賞レース「歌ネタ王決定戦2018」決勝が19日、大阪市内のMBSで行われ、よしもとクリエイティブ・エージェンシー広島所属の結成9年目「メンバー」が優勝した。

 審査員のヒロミ(53)に「東京に連れて帰りたい」と言わしめたテレビもラジオもレギュラーゼロという無名の逸材が、その才能を爆発させた。リズムに合わせて、間髪開けずに言葉とパフォーマンスを繰り出すネタを披露。9組による1stステージ、上位3組による最終ステージとも1位の“完全V”でエントリー1168組の頂点に輝いた。

 地元の島根県で幼なじみだったという山口提樹(31)、潮圭太(31)の2人。06年にNSC(吉本総合芸能学院)大阪校にともに入学したが、わずか半年で“挫折”してしまった。理由は都会の魅力に溺れてしまったこと。「何もないところから都会へ。大阪に来て、楽しくて楽しくて」(山口)。

 パチンコとバイトに繰り返す生活を繰り返す中、潮からの「このままの生活で大丈夫か?」という一言が契機になり、10年に現在の事務所を受け、再びお笑いの世界へ。ただ、芸能活動での収入はともに先月で2万8000円。ともに広島市内に居を構えている独身だが、山口はネットカフェの店員、潮は牛丼チェーン店でのバイトで生計を立てているのが現状という。

 今回、優勝賞金300万円とLINEによる視聴者投票の特別賞100万も獲得。一夜にしてドリームを成し遂げ、今後は東京や大阪での仕事が急増することが想定されるが、バイトに関して潮はまだ不安感もあるのか「辞めません。籍は置いておきます」ときっぱり。この喜びを誰に伝えたいかと聞かれ、出場のためにシフトを変わってくれた「バイトの人」と語り、報道陣を笑わせていた。

★メンバー 山口提樹(やまぐち・だいじゅ)、潮圭太(うしお・けいた)の2人組。ともに島根県益田市出身。山口は1987年(昭62)5月3日生まれ、潮は87年6月16日生まれ。受賞歴は今宮戎神社こどもえびすマンザイ新人コンクールの新人漫才奨励賞。

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2018年9月19日のニュース