橋下徹氏 不祥事相次ぐスポーツ界に変化求める…問題は「協会の独占権」「選手より団体が上」

[ 2018年9月1日 13:57 ]

橋下徹氏
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 前大阪市長の橋下徹氏(49)が1日放送の関西テレビ「胸いっぱいサミット!」(土曜正午)に出演し、体操女子リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(18)が日本体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)と夫の光男副会長(70)からパワハラを受けたと訴えている問題について言及した。

 もともとは速見佑斗元コーチ(34)による宮川への暴力が発端。橋下氏は「コーチも一定の暴力は認めている。だから、処分はせざるを得ない」としたうえで、「塚原夫妻が宮川選手が言ったことをすぐにウソだ!って言っちゃう。あれはやっぱりちょっと問題がある。全否定してウソだ!っていうのは、どう考えたって、世間は宮川選手についていくわけだから」と苦笑。弁護士の立場としても「まずは、認めるところは認めて、不手際があったのは間違いないから謝るというのは普通です」と対応のまずさを指摘した。

 日本体操協会内部のパワーバランスも注目されている。「その協会とかスポーツ競技団体の理事、幹部に社外取締役みたいにスポーツ界以外の人が入るってことが必要。スポーツ界の中だけでずっとやってきた人が幹部になったらスポーツ団体、みんな同じような問題になる」と持論を展開。「スポーツ団体って、オリンピックで代表選手に選ぶかどうかの決定権を持っている。ボクシングでも試合を作る、メイキングする決定権も持っているし。それを全部協会が独占しているところが問題。そういうところに第三者が入って、独占権を与えないようにしないと変わらない」と続けた。

 春先から、さまざまなスポーツ団体での問題がクローズアップされている。「今のスポーツ団体ってどうしても選手よりも上に立っているけど、今、アメリカとかでも、選手をサポートする団体に変わっている。日本のスポーツ団体はみんな選手の上」と変化を求めた。

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2018年9月1日のニュース