「９人でＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳ」　リーダーの佐藤大樹が追悼　６日にメンバーの中尾翔太さん他界

中尾翔太さんを思いながら熱演するＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳ。（左から）瀬口黎弥、澤本夏輝、中島颯太、世界、佐藤大樹、八木勇征、堀夏喜、木村慧人
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　メンバーの中尾翔太さんが胃がんのため今月６日に２２歳で他界したダンス＆ボーカルユニット「ＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳ」が１４日、千葉・幕張海浜公園で開幕した音楽祭「ＤＡＮＣＥ　ＥＡＲＴＨ　ＦＥＳＴＩＶＡＬ」に出演した。

　中尾さんを含めた９人の写真がスクリーンに大写しにされ、８人が登場。１人ずつ自己紹介を終えた後、リーダーの佐藤大樹（２３）が「そして僕たちにはもう１人、中尾翔太というメンバーがいます」と切り出した。

　「翔太は天国に行ってしまいました。でも残された８人はくよくよしている姿を翔太に見せたくないし、翔太も絶対見たくないと思う。僕たちは引き続き９人でＦＡＮＴＡＳＴＩＣＳです」

　訃報が発表された７日はショックを表に出すことなく、普段と変わらない様子で音楽イベントに出演していた。ファンに直接報告するのは初めて。「翔太」と書かれたプラカードを持ち、むせび泣くファンの姿も。同じくリーダーの世界（２７）は「翔太が一番悔しかったと思う。皆さんの目に見えるのは８人かもしれませんが９人を感じてもらえるように活躍したい」と誓った。

　結成は１６年１２月。まだグループとしてのデビューは果たしていない。８人は中尾さんを思い、前を向いた。あいさつを終えると、快晴だった空からまるで涙雨のように小雨が降り、約３分後には再び晴天となった。

　１２日に通夜、１３日に葬儀・告別式を済ませ、メンバーも参列した。後日、ファンに向けたお別れの会を実施する。