【オレノカオ】渋み増す仲村トオル 優作さん、舘&柴田を今も追う
映画「ビー・バップ・ハイスクール」で鮮烈なデビューを飾ってから33年。俳優の仲村トオル(52)は年々渋みを増し、幅広い役柄で代表作を増やしている。故松田優作さん(享年40)や舘ひろし(68)、柴田恭兵(66)を仰ぎ見ながら歩んだ役者人生。ダンディーな“大人の男たち”の背中を今も追い続けている。(飛澤 美穂)
デビュー当時と変わらないシャープなスタイルで、渋さとスマートさが際立つ。テレビ東京の主演ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」(16日スタート、月曜後10・00)では初めて大企業の社長を演じ「そういう年齢になったんだなと感じます。数年前から新聞で大企業の人事欄を見ると、新社長が俺より年下!?ということも増えました」と笑う。
順風満帆だった銀行マンが、他行との合併を機に人生が一変。飲食フランチャイズ企業のCFO(最高財務責任者)に転身し、異業界で会社再建に奮闘する。「僕は座長意識が普段からあるわけではないけど、今回は“(共演の)水野美紀ちゃんは子供が小さいから早く帰してあげないと”とか、撮影現場でさまざまな方の労働環境に少々思いをはせていました」と“トップ”らしい顔つきだ。
デビュー作の85年「ビー・バップ・ハイスクール」、翌年始まった日本テレビのドラマ「あぶない刑事」など作品に恵まれ、転職とは無縁のスター街道を歩んだように見えるが「20代後半はその2本だけで語られる抵抗感、違和感がありました。俳優として歩く道がどんどん狭く、両サイドの壁がどんどん高くなって、どこにも逃げ場がないような感覚でした」と明かす。転機は94年。所属事務所を移籍し、フジテレビ「29歳のクリスマス」を皮切りにトレンディードラマにも出演。幅広い作品に出合うきっかけとなり「転職に近いようなターニングポイントでした」と振り返る。
「ラストチャンス」では、「人生の七味唐辛子」がキーワードの一つ。主人公は恨み、辛(つら)み、ねたみ、そねみ、嫌み、ひがみ、やっかみを浴びながら、企業再生に力を注ぐ。「僕の人生も七味が相当利いている。かけすぎだろうって。でも辛いという字は幸いという字とそっくり。からい、つらいがそこそこあったのは幸せだったと今は思います」。
デビュー当時所属事務所が同じで兄のように慕っていた優作さん、「あぶない刑事」シリーズで共演した舘、柴田は格好いい大人の男の代名詞。15歳ほど年上の3人から受けた影響は計り知れない。「お借りしてコピーさせてもらったみたいな感覚ですけど、自分で自覚できていないくらい大量のものを頂いたと思います」
3人を見ていて気づいたのは、顔の造形ではなく、にじみ出る何か。「結局俳優は普段どう生きているかがカメラの前で出てしまうもの。お三方とも、カメラの前にいない時に、ぬるくない日々を過ごしていたんだろうなという気がします」
16年の映画「さらば あぶない刑事」で舘、柴田と11年ぶりに共演。「“よかった。まだこの2人格好いいわ”と凄くホッとしたと同時に“15年後、俺はこういうふうになれるかな”といまだに思いました」。自宅には優作さんのポスターを飾った部屋があり「僕の方がかなりお兄さんになってしまったけど、なぜ40歳くらいでこれほどの顔を作り上げたんだろうと問題提起してくれる。30年間変わらない感覚ですね」
少年時代の夢は野球選手で、当時巨人の選手だった高田繁、淡口憲治の両氏に憧れていた。「いわゆる主役じゃないけどいい仕事をする人たち。僕は俳優として、たまたま最初に主役をやらせてもらったけど、子供の頃からどちらかというとエースとか4番ではなく、そういう志向があったのかなと思います」。
理想の俳優像を尋ねると、野球を例にこんな答え。「イチロー選手が、“バッティングフォームに完成形はない”ということをおっしゃっていた。俳優も作品や役によるので、理想としてたどり着くポイントはないです。強いて言うなら、柔軟に対応していく能力が高いといいなと思います」。どの作品でも良い仕事ぶりを発揮するユーティリティープレーヤー。限界を設けないストイックな姿勢が、格好良さの源だ。
≪最年長ではない現場「やや気楽さあった」≫〇…「ラストチャンス」では主人公の元同期を演じる椎名桔平(54)、CEO(最高経営責任者)役の本田博太郎(67)のほか、竜雷太(78)ら実力派俳優と共演。撮影は既に終わり「自分が最年長、もしくは最年長組じゃない現場は久しぶりだったので、やや気楽さはありました」と話した。
◆仲村 トオル(なかむら・とおる)1965年(昭40)9月5日生まれ、東京都出身の52歳。専修大在学中の85年、オーディションで映画「ビー・バップ・ハイスクール」の主役に抜てきされデビュー。同作で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞。主な出演作はドラマ「あぶない刑事」「チーム・バチスタ」シリーズ、映画「悲しい色やねん」「64―ロクヨン―」など。04年に「羅生門」で初舞台。95年に女優の鷲尾いさ子と結婚。
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