木久扇　歌丸さんをさっそく大喜利に「不思議な職業だな」としみじみ

「笑点」合同取材会に出席した林家木久扇
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　日本テレビの演芸番組「笑点」のレギュラーを長く務め、国民的人気を誇った落語家の桂歌丸（かつら・うたまる、本名椎名巌＝しいな・いわお）さんが２日午前１１時４３分、慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で８１歳で死去した。訃報を受け、歌丸さんから司会を受け付いだ６代目司会の春風亭昇太（５８）をはじめ、三遊亭円楽（６８）、林家木久扇（８０）ら笑点メンバーが７日、番組収録の合間にそろって取材に応じ、歌丸さんへの思いを語った。

　最年長の木久扇はメンバーの中で唯一、追悼コメントを出さなかった。木久扇は「びっくりしまして、これはいけないぞと思ったのが（年齢が）１つ違いなので。ついこの間まで冗談言い合ったり、いろんなことを教えていただいたり、おせんべいの情報交換をしたのがいなくなっちゃったので困っちゃった…」と心境を吐露。驚きとショックで「申し上げる言葉が何もなくて全部お断りした」とコメントを出さなかった真意を明かし、「幕が下がっちゃったという感じ。映画のラストになって終わっちゃって、もうドラマが見られないという。ずっといると思ってましたから、心情的に不思議でしょうがない、いらっしゃらないということが…」とこぼした。

　８日の「笑点」で放送される歌丸師匠への感謝の大喜利も収録した。「この間、悲しいことがありまして、凄く大喜利で笑うというか、笑いと結びつけて放送するのが大変なことだと思いました。なんかすぐそばにいらっしゃって、わっと出てくるんじゃないかと思って。（収録中も）歌丸師匠はいらっしゃらないんですけど、すぐにそばにいて、歌丸師匠が出てくるんじゃないかと思った。歌丸師匠はないんですけど、不思議な演芸でした」としみじみ。「歌丸師匠、歌丸師匠って、大喜利やるなんて、思ってなかったのでいや、不思議な笑わせ方というか、職業だなって。悲しいのに、笑ってもらわないといけないなんて、不思議な職業だなとつくづく思います」と話した。