漫画「岳」モデル 山岳救助の小屋番・宮田八郎さん死亡 4月カヤック中に行方不明 5月に遺体発見 

[ 2018年7月7日 15:16 ]

 実写映画化もされた山岳救助を題材とした漫画「岳」の登場人物のモデルになった北アルプスの穂高岳山荘の小屋番・宮田八郎さん(52)が死亡したことが7日、分かった。今年4月にシーカヤックで海に出たまま行方が分からなくなり、5月に静岡県沖で身元不明の遺体が見つかっていたが、宮田さんと確認された。

 宮田さんが運営する映像プロダクション「ハチプロダクション」公式サイトのブログは6日付で「午前11時すぎ、連絡が来ました。5/23沼津港沖で発見されていた身元不明者が宮田八郎と判定されました。たくさんの温かいお言葉、ご支援、本当にありがとうございました」と伝えた。

 宮田さんは北アルプスの穂高岳山荘の小屋番で、遭難者の救助活動にも携わっていた。

 関係者などによると、宮田さんは4月5日、静岡県南伊豆町の海岸を2人乗りのカヤックで長野県松本市の男性と出た後、行方不明になった。5月23日に静岡県沼津市の沖合で身元不明の男性の遺体が見つかり、今月5日、静岡県警から家族に宮田さんと確認したと連絡があった。

 石塚真一氏による漫画「岳」は2008年に第1回マンガ大賞、12年に第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。俳優の小栗旬(35)主演により映画化され、2011年5月に公開された。

続きを表示

2018年7月7日のニュース