衣笠さん 球界一の洋楽通だった 絶妙センス“ブルーノ・マーズ+江夏の21球”

[ 2018年4月25日 06:30 ]

球界随一の音楽通だった衣笠祥雄さん。TBSラジオの「鉄人ミュージック」でDJを務めていた。右はアシスタントの宮崎瑠依(C)TBSラジオ
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 23日に亡くなった元プロ野球・広島の衣笠祥雄さん(享年71)は、野球界一の洋楽通としても知られた。「鉄人」とついた冠音楽番組まで持ち、ジャズからロックまで多岐にわたる音楽知識を披露。当時、日本ではまだ知られていない歌手の曲を取り上げ、音楽ジャーナリストを驚かせることもあった。

 衣笠さんは黒人とのハーフということもあり、自身のルーツともいえるジャズを特に好んだ。TBSラジオでは不定期の冠番組「鉄人ミュージック」で番組DJを務めていた。

 ディレクターの鳥井泰伸氏(45)は07年、衣笠さんが野球中継の解説のため足を運んだ西武ドームで、音楽の雑談で盛り上がった。その造詣の深さに驚き「番組をやりましょう」と提言。衣笠さんはレディー・ガガ(32)についても熱く語った。鳥井さんは「スタジオで体を揺らして踊っていらっしゃったのが印象的。移動時は常にiPodで音楽を聴いていた」と悼んだ。最後の放送は10周年を迎えた昨年5月4日。「あと10年やりたいね」と笑顔で話していたが、かなわなかった。

 衣笠さんは同局の「ザ・トップ5」にも出演。15年10月、パーソナリティーで音楽ジャーナリストの高橋芳朗氏(49)が「もし今現役だったら、入場曲は何にするか」と質問すると、米パンクバンド「グリーン・デイ」の09年の楽曲「21ガンズ」を選曲。90年代中盤から現在まで世界的人気を誇るバンドで、高橋氏を驚かせた。

 13年11月の「鉄人ミュージック」では、日本ではまだブレークしていなかった米歌手ブルーノ・マーズ(32)を紹介。「カウント・オン・ミー」という友情をテーマにした曲をオンエア。高橋氏によると「曲を流した後、79年の日本シリーズでの有名なエピソード“江夏の21球”の話を始めた」という。高橋氏は「あの時、マウンド上で江夏さんに“おまえがやめたら俺もやめる”と言ったのが衣笠さんだというのは聞いていた」といい、「何より、その思い出をブルーノの曲で表現するセンスにビックリした」と話した。

 音楽だけでなく、若い頃はフォード・ギャラクシーやキャデラックを愛用するなど、アメリカンカルチャーにも精通していた衣笠さん。TBSラジオでは27日午後8時から、衣笠さんの追悼番組を予定している。

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