有働キャスター 夜の顔に、NHK入局時からの報道志望実現へ

[ 2018年4月5日 05:30 ]

有働由美子アナ
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 3月31日付でNHKを退局した有働由美子アナウンサー(49)が、夜の報道番組のキャスターを視野に活動することが最有力であることが、4日、分かった。有働アナは元々、報道志望でNHKに入局。退局を決断したのは、50歳を前に、本来の目標を達成するためだった。一方、芸能プロダクションや民放各局は早くも大争奪戦をスタートさせた。

 有働アナはこの日午後、都内の自宅前で取材陣に「お疲れさまです。同じ仕事なので大変申し訳ないのですが、ここでは一切お答えすることができません」と“同業者”として話した。手には誰からか贈られたとみられる花束があり、新たな一歩を踏み出したことをうかがわせた。

 その胸の内にあるのは、報道番組、取材現場への真摯(しんし)な思いだ。NHKの関係者は「有働アナの退局の理由は明確。“ジャーナリストになる”という学生時代からの夢を実現すること」と話す。

 そもそも1991年にNHKに入局した理由は、記者になりたかったから。同年の湾岸戦争の中継を見て「人が行かないところに行って実情を伝えたい」という思いを強くした。

 関係者は「有働アナは来年3月に50歳になる。退局を決断したのは、このままNHKにいると役職が上がり、徐々に取材現場から離れていく懸念があったからだろう。ここが自分の夢を追う最後の機会と考えたのではないか」と語る。

 本人も3日に同局を通じて発表したコメントに「以前から抱いていた海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペースで時間をかけてしたい」「今後、ジャーナリストとしてNHKの番組に参加できるよう精進してまいります」と記している。

 複数の関係者によると、有働アナは今後、仕事のマネジメントを行う所属事務所を決め、その後、出演する番組を選んでいく。

 ジャーナリストであるため、当然、視野に入れるのは報道番組。朝の時間帯は自身が出演して恩義もある「あさイチ」があるため除外。視聴者の多い夜の番組が最有力で、早ければ10月にも実現しそうだ。

 「民放の中には、NHK退局前から有働アナに強い関心を抱いていた局もある」と関係者。有働キャスターが誕生すれば、かつての「ニュースステーション」の久米宏氏(73)のような強い影響力を持つのは必至だ。

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2018年4月5日のニュース