台湾で暴行事件を起こしたベテラン俳優の悔恨 仲代達矢に「お詫びできないまま3年」

[ 2018年3月5日 14:02 ]

俳優の隆大介(2000年10月撮影)
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 3年前に台湾の空港で職員を蹴って逮捕された俳優・隆大介(61)が5日、フジテレビ「ノンストップ!」(月〜金曜前9・50)にVTR出演。「俳優をやらせていただいているという感謝の気持ちが足りなかった」と自らの愚行を振り返り、謝罪した。

 15年3月、出演する映画のロケ地・台北へ向かう機内でのこと。「体調が悪いというよりも、忙しくで睡眠不足状態で。食事でビールも出てきたものですから(酔いが)回って寝てしまった」。機内で入国カードに記入しないまま税関へ向かい、そこで職員とトラブルになった。

 職員を蹴るなど暴行して逮捕。事件は被害者との和解が成立し、傷害と公務執行妨害の罪で罰金刑が確定した。3カ月後の6月に帰国したが、事務所から言い渡されたのは解雇。「当然だと思います。犯罪を起こした俳優をマネージメントするわけにはいかないですし、リスクのある俳優はいるべきではないので覚悟はしていた」。

 「すべてを失いました。こういう時に人って、自らの命を絶つ人もいるんだなと思います」と隆。そんな中、かつて仕事をともにしたプロデューサーから声がかかり来月公開の映画「私は絶対許さない」で3年ぶりに仕事復帰を果たした。「俳優をやらせてもらっているということへの感謝の気持ちが足りなかった。今は愛情を込めて仕事をさせていただきたいとしか言えない」と語った。

 恩師の仲代達矢(85)には、あいさつができていないという。「不肖の息子がしたことはいつかきちっとしなければいけない」と隆。最後は「お詫びをできないまま3年。こうしてお詫びをさせていただく機会を与えてもらい心から感謝したい。申し訳ございませんでした」と番組への謝辞を口にした。

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2018年3月5日のニュース