フジ、本当に「変わる」!? 新バラエティーMCは50歳以上がズラリ

[ 2018年3月5日 14:27 ]

フジテレビ社屋
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 フジテレビが5日、都内のホテルで4月改編記者発表を開催し、この春の番組改編の骨子を発表した。改編のテーマは「変わる、フジ。変わる、テレビ」。改編率は全日帯28・2%、ゴールデン帯(午後7時から同10時)29・8%、プライム帯(午後7時から同11時)29・5%と大きな改編となった。

 立本洋之・編成センター局次長兼編成部長は「変わらなければ生き残れない。今回の改編では歴史的バラエティーが終了し、いろいろな意味で大きい改編となった」と決意表明。改編のポイントとしては、数多くの新企画バラエティーがスタート。ニュースブランドの統一化、さらには視聴者がより見やすくなりような枠構造への変化、見応えのあるドラマラインアップを掲げ、「1%どころか、0・1%でも視聴率を上げるために努力を惜しまずやっていきたい」と力を込めた。

 新ドラマでは女優の長澤まさみ(30)が11年ぶりに月9ドラマに主演する「コンフィデンスマンJP」をはじめ、坂口健太郎(26)が連続ドラマ初主演を果たす「シグナル長期未解決事件捜査班」(火曜後9・00)、俳優のディーン・フジオカ(37)が連続ドラマ初主演を務める「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」(木曜後10・00)、女優の新川優愛(24)がドラマ初主演する「いつまでも白い羽根」(土曜後11・40)など、フレッシュな顔ぶれが並ぶ。

 ただ、ゴールデン、プライム帯の新バラエティーでは、「世界!極タウンに住んでみる」(土曜後8・00)の東野幸治(50)、木曜9時枠には、新番組「直撃!シンソウ坂上」(木曜後9・00、4月10日スタート)の坂上忍(50)、「林修のニッポンドリル」(水曜後7・57)の林修氏(52)、「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(水曜後10・00)の梅沢富美男(67)と新MC陣がすべて50歳以上。さらに他局でも活躍するベテラン勢であることから、「変わる」を掲げる改編にしてはフレッシュ感があまり感じられないという指摘もある。

 立本編成部長はこの指摘について「梅沢さんに関しては、今回初のレギュラーMC。梅沢さんにレギュラーのMCをお願いすること自体が新しいことなんじゃないかなと思っております。梅沢さんは本当に幅広い層に人気がある方。幅広い年齢層に人気がある梅沢さんのMCをしていただくのは何気に“変わる”ポイントにしたいと思った」とした。さらに「MCの方には関しては目新しさはないと言われると、それまではある」としながらも「高年齢層だけを取りに行くという不得意なことはするつもりはない。もともと若年層が得意な局なので、そこから上にどんどん広げていきたい。若い方から高い年齢層の方まで幅広い層に見ていただく番組をとにかく作ろうと、意識を変えた形。そういう意味では“変わる”と思っている。企画全体の姿勢として感じていただきたい」と強調した。

 また「世界!極タウンに住んでみる」については「新しい試み。町に本気で住み込むというのはチャレンジングな企画」だとし、「ユーチューブ世代、ネット世代には当たり前のことをテレビにどう消化していけるのか、我々にとって挑戦的な試み。ぜひそういうところを見ていただきたい」と力を込めた。

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2018年3月5日のニュース