今秋の朝ドラ「まんぷく」は安藤サクラ！史上初の“ママさんヒロイン”誕生

２０１８年後期のＮＨＫ連続テレビ小説「まんぷく」のヒロインに決まり、発表会見で涙ぐむ安藤サクラ
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　ＮＨＫの２０１８年度後期連続テレビ小説「まんぷく」（１０月１日スタート、月―土曜前８・００）のヒロインが女優・安藤サクラ（３１）に決まり３１日、同局の大阪放送局で本人が出席して発表会見が開かれた。

　インスタントラーメンの生みの親として知られる日清食品創業者の故安藤百福さん夫婦の物語で、安藤が演じるのは妻の故仁子（まさこ）さんをモデルにした立花福子役。オーディションではなく、キャスティングで決定した。

　昨年６月に初子となる長女を出産したばかりで、制作統括の同局・真鍋斎氏（５０）によると「幼い子供を持つ“ママさんヒロイン”は初めて」。安藤は「超覚悟を決めてやってきました」と力強く宣言したが、同１０月初めに出演依頼を受けた時は「できるはずもない。１００％ないという気持ちで話を聞いた」という。１カ月後にＯＫこそ出したものの、心の整理がついたのは最近だった。

　１１年前期の「おひさま」に出演経験こそあるものの当時は脇役で、過去に何度もオーディションに応募するなど朝ドラヒロインへの憧れは大きかった。だが、子供を産んだことで「お母さんになって、もうおばちゃんになって、縁がないな」と今後の芸能活動自体もセーブせざるを得ないと考えていた矢先のオファーだった。

　だが、夫の俳優・柄本佑（３０）からは「やったら」と背中を押された。父・俳優の奥田瑛二（６７）からは「これは挑戦じゃない、冒険だ。冒険に出てこい」、３人の子供を育てた義母の女優・角替和枝（６３）からも「これやらないんだったら、仕事もう一生やるな」と身内から激励され、真鍋氏ら面会したスタッフからも「“娘を一緒に育てましょう”という言葉をもらって」覚悟を決めたという。

　母・安藤和津（６９）にも「働きながら育ててくれて私も幸せで、今ここにいられる。何てありがたいんだろう」と涙目になりながら感謝。「女優としても人としてもお母ちゃんとしても、すごい経験になるんじゃないかと思う」と語り、演じるヒロイン像について「福子ちゃんもそうだけど、私もそう思うのは“まっすぐ正直でありたい”ということ。作品に関わっている間、笑っていられたらいいな」と微笑みながら語る際も、強い決意ををにじませた。

　撮影は愛娘が１歳を迎える前の５月初旬から、来年２月までの予定。